映画「バクテン!!」公開へのカウントダウン企画㉘~シルク・ドゥ・ソレイユと男子新体操
今では、「男子新体操」と言えば、「シルク・ドゥ・ソレイユ」が一番に頭に浮かぶ人もいると思う。
2011年のワールドツアー「ザ・イモータル・ワールドツアー」に採用されたのを皮切りに、その後、ラスベガスの常設公演「One」や、2015年にはツアー公演の「Varekai」、そして、最新作の「Drawn to Life」と、この11年間、シルク・ドゥ・ソレイユの演目から男子新体操がなくなったことはない。
本来なら、シルクのアーチストになることはかなりの狭き門だが、こと男子新体操に関してはもともとの競技人口が少ないうえに、シルクが男子新体操を重宝してくれているおかげで、男子新体操選手たちにとっては「決して夢ではない」進路となっている。
※「シルク・ドゥ・ソレイユと男子新体操」の記事はこちら ⇒ https://news.yahoo.co.jp/byline/shiinakeiko/20150226-00043306
男子新体操が採用されているシルクの最新作「Drawn to Life」はコロナ禍によりオープンが1年以上遅れるという不運に見舞われたが、2021年11月についに開幕し、好評を博している。先日、この「Drawn to Life」の記事がdpostというサイトで公開された。そして、その中に、男子新体操メンバーたちがしっかり紹介され写真、名前なども載っていたのでここに紹介しておこう。
※「Drawn to Life」の取材記事はこちら ⇒ https://dpost.jp/2022/05/11/wp-81160/
世界でも唯一無二のパフォーマンス集団「シルク・ドゥ・ソレイユ」で男子新体操OB達が活躍していることも凄いが、さらに嬉しいことに、シルクでの活動を終えて帰国してから、男子新体操の指導に関わっている人も多いのだ。青森山田高校監督の柴田翔平氏、倉敷芸術科学大学監督の菅正樹氏、ソルクスRGを率いる谷本竜也氏、芦北高校監督の出来田和哉氏など。世界で、それもショービジネスを経験してきた彼らは、おそらく広い視野をもっているはずだ。
彼らの頑張りによって、現在、シルクでアーチストとして活躍中の人達の中からも将来的には指導の道を志す人も出てくる可能性も出てきそうだ。
「シルク・ドゥ・ソレイユで活躍する男子新体操OB」にも、「シルクを卒業して新体操の世界に戻ってきたシルクOB」にもおおいに注目したい。
~映画「バクテン!!」公開まであと5日~
※映画公式サイトはこちら。 ⇒ https://bakuten-movie.com/
PHOTO:Ayako SHIMIZU(2018年帰国時に撮影したもの) TEXT :Keiko SHIINA