本日(3/24)開催! 全国高校選抜団体競技(女子)の展望
昨年の高校選抜では、中村学園女子高校(福岡県)が底抜けに明るい演技で鮮やかな初優勝を遂げました。
東京五輪後の新ルール適用で行われた最初の試合での「表現力の塊」のような中村学園の優勝は、いかにも「新ルールらしい」もので爽快でした。
夏のインターハイでは、昭和学院高校(千葉県)が優勝しましたが、こちらの演技も今でも思い出すことができる印象的なかっこよさ満載の演技でした。技、技、技に追われていたここ数年の新体操でしたが、新ルールの導入でかなり良い方向に変わってきたことが感じられた2022年でした。
さて、今回の選抜は?
男子同様、夏とは大きくメンバーが変わっているため、予想はかなり難しいのですが、直近の大きな大会である1月のテレビ信州杯での結果を参考にすると、テレビ信州杯シニア団体で優勝したのは伊那西高校(長野県)でした。昨年のインターハイでも2位になっている伊那西高校ですが、メンバーのほとんどが3年生でした。新チームへの切り替えがどうか? と思われましたが、テレビ信州杯での演技はかなり精度の高いもので堂々の優勝だっただけに、あれが再現できれば今回も伊那西高校にはかなり期待できそうです。
テレビ信州杯2位の須磨ノ浦高校(兵庫県)は、昨年のインターハイには出場できていませんが、選抜では6位。現在、代表争いが熾烈な兵庫県だけにインターハイに出場できるかどうかは予選の出来次第。そんな厳しい状況にあるだけに、この選抜に懸ける思いは強いに違いありません。ここで良い演技をすれば、この夏に向けての大きな自信を手にできそうです。
昨年のインターハイではミスが出て10位だった名古屋女子大学高校(愛知県)ですが、テレビ信州杯では3位。名女らしい華やかのある攻めの演技がバチッと決まれば、上位に食い込んできそうです。
昨年のインターハイ時のメンバーに3年生が少なく、チームとしての完成度が高いことが予想されるのは、団体強豪校の金蘭会高校(大阪府)、常葉大常葉高校(静岡県)、日ノ本学園高校(兵庫県)、岡山南高校(岡山県)あたりでしょうか。とくに日ノ本学園は、昨年のインターハイでも8位と地力のあるチームだけに期待できそうです。岡山南高校は、テレビ信州杯でも4位。表現力豊かな演技がとても魅力的で楽しみなチームです。
インターハイでは4位と大健闘だった奈良文化高校(奈良県)、6位の佐賀女子高校(佐賀県)は、テレビ信州杯では不本意な演技になってしまったようでしたが、それをバネに選抜に向けて研鑽を重ねてきているはすです。地力はあるチームだけに期待したいです。
高校選抜はインターハイと違って各県1校出場ではないため、日ノ本学園と須磨ノ浦を擁する兵庫県や、強豪ひしめく東京都などから複数のチームが出場しています。今回は東京からも2校出場していますが、昨年のインターハイ3位の駒場学園高校と、昨年の選抜では9位と健闘している二階堂高校。さらに、千葉県からは昭和学院ともう1校、東金高校が出場しますが、東金高校は、昨年、東金RGとして全日本クラブ団体で全日本選手権の出場権を獲得。全日本選手権では団体総合7位という結果を手にしたチーム。今大会の台風の目と言えるかもしれません。
地方にも有力チームが増えていますが、伝統的に強い東京都、千葉県の地力はやはり侮れません。厳しい代表争いがあるからこそ、常に全国で上位争いできるチームが出てくる。東京、千葉、そして兵庫もそうなりつつあるようです。
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