国内大会

第52回NHK杯 内山由綺

2013.06.12Wed

 NHK杯の女子の得点の計算方法は、少し複雑だ。8日の予選と9日の決勝で構成されているが、女子は5月に行われた全日本選手権の持ち点と、今大会の決勝の得点の合計で争われる。今回の予選の得点は加算されないのだ。そうした事情もあって、予選では難度を落として演技に臨む選手も少なくない。   だから8日時点での順位は、純粋に実力順と考えることはできな...

第52回NHK杯 2位・加藤凌平/3位・野々村笙吾(順天堂大学)①

2013.06.11Tue

第52回NHK杯 2位・加藤凌平/3位・野々村笙吾(順天堂大学) ①   「ふたり」 <前>   すさまじい戦いだった。 ひとり独走を続ける内村航平のすぐ下・2位の座を最後まで熾烈に競い合ったのは、同じ19歳、そして同じ順天堂大学の2人だった。   ロンドン五輪にも出場し、昨年、一躍体操界のニュースタ...

第52回NHK杯 優勝 内村航平

2013.06.10Mon

 6月8日から9日にかけて代々木第一体育館で第52回NHK杯体操が行われ、男子はコナミの内村航平が優勝。史上初となるNHK杯5連覇を成し遂げた。  試合は圧倒的、という言葉にふさわしい展開だった。ゆかから始まった初日は1本目のタンブリングから、その高さと着地の完璧さで会場を沸かせた。その後も好調で安定した試合運びで、演技の合間、内村からは度々笑顔が...

第52回NHK杯 優勝 寺本明日香~強さ、責任

2013.06.09Sun

 6月8日から9日にかけて、代々木第一体育館で第52回NHK杯体操が行われ、女子は寺本明日香(レジックスポーツ)が初優勝を果たし、世界選手権への出場を決めた。  寺本の強さは、その演技の確実性や勝負強さにある。ロンドン五輪で見せた大舞台でもブレない演技、そして先の体操W杯での個人総合初優勝。それらの実績からすると、今回の優勝もそう驚くことでもないよ...

第52回NHK杯1日目

2013.06.08Sat

第52回NHK杯1日目   5月11~12日に行われた全日本体操競技選手権大会(2日間)の最終得点の2分の1を持ち点とし、男子はそこにNHK杯2日間の得点を加えた総合得点でNHK杯が争われる。 6月8日に行われたNHK杯1日目の競技で首位に立ったのは、90.650の内村航平(コナミ)。持ち点と合わせた得点181.825は、2位の加藤凌平(...

塚原直也 ~真理、心理

2013.05.14Tue

 5月11日、第67回全日本体操個人総合選手権に、朝日生命の塚原直也が出場。しかし鉄棒での落下のミスが響き、結果は50位で予選敗退。他の種目は安定していただけに、悔しい結果となった。にもかかわらず試合後、彼の周りに多くの報道陣が集まったのは、彼が4月に行ったオーストラリア国籍取得について聞きたかったためだ。  今年4月中旬、塚原が国籍を日本から豪州...

「体操王国・ニッポン」ならではの下剋上に沸いた全日本団体・種目別選手権

2012.11.14Wed

2012年11月2~3日に行われた、今年の最後の「全日本」と名のつく大会は、ある意味、五輪後の大会らしい展開となった。 五輪代表選手では、個人金メダリストの内村航平(KONAMI)が、故障のため種目別大会は欠場。山室光史(KONAMI)は、五輪のときの骨折のため欠場。団体・種目別ともに出場したのは田中和仁(徳洲会体操クラブ)、田中佑典(KONAMI...

プロローグ ~野々村笙吾(順天堂大学)

2012.11.10Sat

全日本体操競技団体・種目別大会は、すばらしい演技の応酬だった。 また、ロンドン五輪代表にはもれた選手の中にも、こんなにも多くの才能あふれる選手がいるのか? と嬉しい驚きに満ちた大会でもあった。   なかでも。 鮮烈な印象を残した選手が、野々村笙吾(順天堂大学)だ。 野々村のことを、今さら「注目選手」などと言うのはおこがましい。 すで...

終幕 ~2012引退セレモニー

2012.11.08Thu

体操競技は、見慣れていないと観戦がなかなか難しい。 フロアのあちこちでいっせいに競技をやっているので、ある選手を見ていたら、同時に、見たかった選手が違う種目をやっていて、気がついたら終わっていた、ということがよくあるのだ。 「見たい」と思っていた選手でさえ、見損ねることがある。 そんな体操競技の会場で、「見よう」と意識していたわけではないのに、目に...
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