岐阜県チームが、男女とも制覇!~東海国体(新体操)

「歓喜に沸く」

そんな光景がそこにはあったのではないかな、と思う。

7月17日に三重県の四日市市総合体育館で開催された東海国体で、岐阜県チームが男女ともに優勝し、鹿児島での本国体(男子は特別大会)出場を決めたのだ。

岐阜県チームは、単一高校ではなく複数の高校から選手が集まった選抜チームだが、全員大垣共立銀行OKB体操クラブ所属。選抜チームにありがちなチームメンバー揃っての練習時間の不足などは、このチームには無縁だ。

毎日毎日、それも幼少期から一緒に頑張ってきた選手たちの努力がこの東海国体で結実したのだ。

OKB体操クラブは、NPOぎふ新体操クラブ時代から全国トップレベルの強豪クラブだ。男子も女子も数多くの名選手を生み出している。

が、近年は、同じ高校に選手を集め、団体でインターハイを目指すことができない年が多かった。

選抜チームとして、国体を目指せる年はあっても、なにしろ東海地区は「愛知、静岡、三重、岐阜」と強豪そろいだ。

東海国体での優勝からは遠ざかっていた。

 

男子は、2008年を最後に国体での競技が休止されていたため、OKB体操クラブにとっては(NPOぎふ時代を通じても)本国体へは今回が初めての挑戦だったが、見事、出場権を勝ち取った。個人競技が強いOKBの男子は、「個人競技4種目の得点の1/4+団体競技の得点」で競う国体方式は有利なはずだが、今年の特別大会までは男子は団体のみの開催なので、東海では国体出場チームも団体のみの結果で決まる。東海には団体強者の島田工業高校(静岡県)がいるのでかなり厳しい戦いかと思われたが、今大会での岐阜県チームは、15.600という高得点をたたき出し、値千金の勝ち星をあげた。

 

遡ってみれば、岐阜県女子が東海国体で優勝したのは、国体開催地だった2012年以来のことではないかと思う。

男女揃ってはもちろん初めてのことだ。

2012年の岐阜県チームは本当に強かった。

「岐阜国体」に向けてのあらゆる強化策が、見事に実った年だった。

今の岐阜県チームは、あのころとはまったく状況が違う。

とくに団体に関しては「悔しい思い」をたくさん重ね、それでもあきらめずに食いついてきた結果つかんだ今回の優勝であり、本国体出場だ。

9月の鹿児島国体での躍動を期待したい。

※  ↓  参考記事(2012年の岐阜県国体チームの記事)

http://gymlove.net/rgl/topics/report/2012/09/26/5/

http://gymlove.net/rgl/topics/report/2012/09/28/post-7/

<写真提供:大垣共立銀行OKB体操クラブ>