女子・福岡県、男子・熊本県が優勝!~九州国体(新体操)

7月13~14日に大分県で開催された九州国体(新体操)。

9月に鹿児島県で行われる本国体の予選となるこの大会で、女子は、福岡県が優勝。2位・佐賀県、3位・鹿児島県、4位・熊本県、5位・大分県、6位・長崎県となり、開催地である鹿児島県を除いた上位4県が本国体への出場を決めた。

6月に行われた高体連九州ブロック大会では、団体では佐賀女子高校が優勝し、今大会でも佐賀女子高校が出場する佐賀県が有力視されていたが、団体でミスが出て福岡県の後塵を拝した。九州ブロック大会では、佐賀女子に一歩及ばず団体2位だった福岡県の中村学園女子高校だったが、今回は、団体でトップの得点を得て、個人種目でも4種目中3種目で1位と、文句なしの優勝だった。

4位の熊本県は、単独高校での団体はないため、県国体を勝ち抜いた熊本RGのシニアチームが出場。個人の地力が高いため、個人競技では貯金できていたが、団体で大乱調。5位の大分県とは僅差での4位となったが、本国体への出場を勝ち取った。近年、団体でのインターハイ出場がない熊本県の高校生にとって、本国体への出場はおおいにモチベーションアップにつながりそうだ。6位となり本国体出場を逃した長崎県も5位の大分県とはわずか0.038差。来年のリベンジを期待したい。

 

2024年から国体(国スポ)への正式復帰が決まっている男子新体操だが、今年は団体のみの特別大会となっている。

すでに開催県の鹿児島と、次年度開催県の佐賀は出場が決まっているため、九州ブロックで「1」となっている特別大会出場権を、熊本県と宮崎県で争う形になった。結果は、芦北高校が出場した熊本県が15.250で1位となり、特別大会出場を決めた。が、宮崎県の小林秀峰高校も14.500と、九州ブロック大会時よりもさらに得点を上げ、インターハイがますます楽しみになる健闘を見せた。

そして、特筆したいのは、3位になった佐賀県だ。

神埼清明高校のBチームが出場していたのだが、得点こそは11.850と伸びきれなかったが、構成点はじつに7.00。実施で落としているので、本番でのミスがあったのだろうが、この構成点が出る内容の演技をBチームでも演じ切れるところが神埼清明の層の厚さを証明している。

6月に行われた神埼での演技会でも、「インターハイに出ていてもまったく遜色ない」と感じる演技を見せてくれた神埼清明Bチーム。九州国体という舞台でも自分たちの力を発揮できたようだ。

全国でも、ブロック国体たけなわだが、鹿児島での本国体は9月16~17日、男子のみの特別大会は9月25日に行われる。

コロナ禍での2020年の国体延期の影響で、2年連続での九州での開催となる国体。九州人にはこの僥倖をしっかりと享受してほしい。

<女子:中村学園女子高校は、九州高体連ブロック大会、男子:神埼清明高校Bは神埼演技会にて撮影>