熊本県の激闘!~熊本県インターハイ予選

2024年6月2日に行われた熊本県総体(インターハイ予選)は、かなり熱い試合だった。

なんと言っても注目されていたのは、昨年に引き続きのガチ対決となった男子団体「芦北VS水俣」。

結果的には、芦北が15.000と、昨年のインターハイ3位の実力を見せつける演技を見せ優勝し、九州大会への進出を決めた(九州大会で4位以内に入ればインターハイ出場決定)。水俣高校もミスで自滅した昨年からは大きな成長が見えるノーミス演技で食い下がった。得点は13.750だったが、見た目の印象ではそこまでの差を感じさせず、1,2年生のチームだけに来年への期待が大きく膨らむ演技だった。

個人は、大竹野翌(芦北高校)が制し、インターハイ出場を決めた。

 

女子団体では、熊本の古豪である信愛女学院高校が、久しぶりに団体メンバーをそろえ、今大会に出場を果たし、2021年から途絶えていた熊本県からのインターハイ団体出場を果たすこととなった。今大会では、明るく軽快な動きが映える演技を見せ、3本投げや交換で少々の乱れが出ても落下しないだけの集中力もあった。最後に惜しい落下は出てしまったが、これから夏に向けて「インターハイ」という大きな目標を得たうえで研鑽を積めば、さらなる成長が期待できそうだ。

なによりも、信愛女学院の演技中の会場の拍手、手拍子が凄まじかった。久しぶりに熊本代表のチームがインターハイに出場できることをみんなが応援し、祝福しているような空気がそこにはあった。この応援も力にしてインターハイで力を出し切ってほしいと思う。

そして。

なんとも熱い戦いとなったのが女子個人だった。

今年の熊本県は「本命なき戦い」のため、複数の選手に可能性があり、また誰が勝っても「インターハイ初出場」となる、そんな切実かつ熾烈な戦いだったのだ。

1種目目。

最初に20点の大台にのせたのは井上桜那(熊本農業高校)だった。曲線的で体の線の美しさが映えるリボンの演技で21.300。

続いて瀬川愛理(千原台高校)も、以前よりぐっと動きのメリハリが見え、曲の変化もうまく表現できたクラブの演技で22.550をマーク。

西澤愛乃(信愛女学院高校)も、3連ジャンプや3回もぐりなど身体能力の高さを見せるつけるダイナミックなリボンの演技で20.350。

3人が20点声を果たしたが、この時点でトップの瀬川は、減点されやすいリボンを残しており、最終順位は予断を許さない展開となった。

2種目目。

3人の中で最初の演技者となった井上は、クラブでも締まりのある非常に良い演技を見せたが、演技終了直前で、クラブで床に押さえるキャッチがわすかにはねた。この分の減点が入り、21.450。

西澤のクラブは、視野外のキャッチも次々と決まり、危なげのない実施で21.950。クラブでは井上を上回る得点となるが、合計点では41.800と、42.750の井上にわずかに及ばず。

3人の中では最後の演技者となった瀬川は、緊張感のあるリボンの演技となり、演技中盤で一瞬結び目ができてしまったが、素早く対処。クラブとはがらりと違う、はつらつとした曲調でも見事に踊り切り、21.750と、リボンでも井上、西澤の得点を上回った。

3人の決着はついた後に、1種目目のリボンでは投げに乱れがあり、力を出し切れなかった古場乙璃(信愛女学院高校)が、クラブでは会心の演技を見せ21.850をマーク。全身で音楽を表現するようなその演技は会場を魅了し、個人で4位に滑り込んだ。

結果、2種目合計で44.300で瀬川愛理が、インターハイ出場を決めたが、続く選手たちの演技もそれぞれに素晴らしく、今後が楽しみになるものだった。

インターハイの前に、6月15~16日には佐賀県で九州総体が行われ、男子は芦北高校団体と大竹野選手、女子は信愛女学院高校団体と瀬川選手、井上選手が出場する。

女子団体も復活し、活気が増してきている熊本県の高校生たちのこの夏の活躍に期待したい。

※写真は今大会ではなく発表会で撮影したものを掲載しています。