おかえりなさい、森谷選手!~2025社会人大会

昨年のインカレ王者が還ってきた!

昨年はジャパンを前に大きなけがをし、学生最後のジャパンは欠場せざるを得なかった。

「このままでは終われない」

「来年必ず、ここに戻ってこなきゃ」

多くの人がそう言って彼を励まし、鼓舞したが、1年間、それも大学を卒業し大きく環境が変わっての1年間は、長い。

その気持ちを持ち続けられるかどうか。

しかし、森谷選手は、まったく変わることなくこのフロアに戻ってきた。

正式な大会への出場は、1年ぶり。

そんなことはなんら感じさせないいつも通りの美しさと繊細さを見せながら、鋼のような強さを兼ね備えた「新体操の申し子」のような森谷選手がそこにいた。

1種目目のクラブでは、それでも不安があったのだろう。

ノーミスで演技を終えたときに、彼は小さく拳を握った。

控えめではあったがガッツポーズだったと思う。

多くの人に向けて「やったぜー!」と誇示のではなく、自分自身に向けて「やった!できた!」と言い聞かせるような、自分へのご褒美のようなガッツポーズがとても森谷選手らしかった。

初日の2種目を終えて暫定首位。

社会人大会優勝の初栄冠には王手をかけた。

そして、ジャパンへは忘れ物を獲りに行く!

そんな決意がにじみ出る森谷選手の復活演技だった。

TEXT & PHOTO:Keiko SHIINA