ユニバーシティーゲームズ新体操、本日開幕!

「大学生のオリンピック」と言われるユニバーシティーゲームズ(旧ユニバーシアード)が、中国の成都で開幕した。

新体操は、29~31日の3日間にわたって競技が行われ、個人総合には、松坂玲奈、鈴木菜巴。

団体総合は、東京女子体育大学が出場する。

個人代表の松坂は、昨年もユニバ代表に選ばれていたものの、大会が延期となり代表も白紙に。

今年度はじめのコントロールシリーズを経て改めて代表の座を勝ち取り、やっとたどりついたこの舞台だ。

今年は、すでにポルチマン国際トーナメントで優勝するなど、国際大会でも高い評価を得ている好調な松坂が悲願ともいえるユニバーシティーゲームズで、いつもの躍動感とスリル満点の演技を見せてくれることを期待したい。

 

今年、大学生になった鈴木は、昨年はまだ高校生でユニバの出場資格はなかった。1年延期になったために舞い込んだチャンスをしっかりと手にした形だが、鈴木にとってもこの代表獲得は簡単なものではなかった。

昨年の全日本選手権では高校生ながら個人総合5位だった鈴木は、今年度の国際大会代表には限りなく近い位置にいると思われていたが、2月に行われたコントロールシリーズ第1戦は棄権。松葉杖姿も目撃され、心配されたが、3月に行われた第2戦には復帰。ブランク明けで万全な演技とはいかなかったが、1~2戦通してのベストスコア77.85で4位となり、ユニバの代表権をもぎとった。本調子であれば、射程圏内だったアジア競技大会の出場は逃すことにはなったが、1か月足らずでのこの復帰ぶりは凄まじかった。その後、西日本インカレでも1年生ながら優勝。順調な復活ぶりを見せている。かつてのクールなテクニシャンから表現者としても開花してきた鈴木には、この舞台を思い切り楽しんできてほしい。

 

団体で出場する東京女子体育大学にとっても今回のユニバーシティーゲームズは特別なものだ。

かつては、ユニバに東女以外のチームが出場することはほとんどなかったが、近年は日本女子体育大学や武庫川女子大学も台頭し、東女にとっても「ユニバの壁」は年々高くなってきていた。

しかし、ここ数年、かつての「憎らしいくらいの強さ」とは違う、新たな強さと魅力を身につけてきた今の東京女子体育大学には、「日本代表の大学生」にふさわしい明るさとひたむきさがある。「これが私たち! これが日本!」と伝えるパワーあふれる演技を期待したい。

※大会情報はこちら ⇒ https://www.2021chengdu.com/cn

※ライブストリーミング情報はこちら ⇒ https://www.fisu.net/schedule#event=76815039;instance=20230729135500&popup=1

※松坂、東女は2022年全日本インカレの写真<ビデオアルバム協会提供>、鈴木は2019年1月練習場で撮影(なんと4年前!)。