Go!MIYAZAKI,Go!~明日から九州国スポ(女子)
明日(7/13)からの2日間、宮崎県で「九州国スポ」が開催される。
今年から「国民スポーツ大会(国スポ)」と名前を改めた「国民体育大会(国体)」だが、男子新体操が2008年ぶりに公式種目に復活するとあって、新体操にとっては特別な大会として盛り上がりを見せている。
9月の本大会が佐賀開催、真新しいSAGAサンライズパークが会場ということもあり、例年以上に「国スポ本大会に出たい!」という熱はどの県も高まっているように感じる。とくに九州が熱い!
開催県である佐賀は開催地枠で出場が決定しているが、女子は九州からあと3県が出場できるが、有力視されているのが九州総体で団体3位の福岡県、4位の鹿児島県。そして、熊本県、大分県、長崎県がしのぎを削る。
が、ここにきて、2027年には国スポ開催を控えた宮崎県が急追してきている。
正直、10年前まで宮崎県は女子の新体操ではかなりおくれをとっていた。
しかし、国スポ開催に向けての強化が進んできたのか、このところ明るい兆しが見え始めているのだ。
新体操の強豪校はない宮崎県なので、今年のチームもメンバーの所属する高校はバラバラ。
先日の九州総体には所属高校の団体メンバーとして出場していた選手もいるが、演じる団体作品も、どこかの高校の作品ではなく、この選抜メンバーのために作ったものだそうだ。
ただ、その「バラバラ」さが功を奏しているのか、このチーム、とても雰囲気がよい。
九州国スポを1週間後に控えての練習を見せてもらったが、チームワークがよくお互いを尊重し合っていることが感じられるのだ。
学校単位ではなく「チーム宮崎」として一体となり、少しでも上げていこう! そんな思いが伝わってくる練習ぶりだったのだ。
この日の暑さは、凄まじいものだったが、選手たちは顔を真っ赤にしながらも、大会当日と同じスケジュールで練習をこなし、合計5回の通し演技を行ったが、1回1回の練習の成果をしっかり積み上げ、最後の1本で一番よい通しにたどり着いた。
あの暑さの中で、おそらく体力は極限まで消耗しているだろう中での「最高の1本」が出せたのは、控えの選手を含む7人全員の気持ちが切れなかったからだ。全員が、「次はもっといい通しを!」という思いを共有し、全力を尽くしていた。最後の通しの前に、一人の選手の足の指の付け根の皮がむけていることがわかった。本来なら歩くだけでも痛いに違いない傷だった。
が、そこまで練習を積み上げてきた「最後の1本」を、その選手はあきらめきれなかった。応急処置をしてテーピングをして、「無理せずできる範囲でやる」という約束で最後の通しに挑んだ。結果、その通しでは、怪我をしているのは誰なのかわからなかった。
県選抜チームなので、毎日団体練習ができるわけではない。九州国スポまであと何回も練習できない。
今のこの時間がいかに貴重なのか、選手たちがわかっているのだと感じる、そんな魂のこもった通しだった。
その後、行われた個人種目の練習でも、4人の選手たちが個性あふれる演技を見せてくれた。
おそらくトップ選手たちと比べれば、DB(身体難度)やDA(手具操作)などのレベルは落ちるのかもしれない。
が、どの選手も表情豊かで、表現力があり、「新体操の良さ」が感じられる演技をするのだ。
団体演技もかなり良かったが、この個人演技を見て確信した。
「今年の宮崎県はいいチームだ」
この日の練習は、宮崎県チームの監督を務める竹澤恵菜氏が勤務する宮崎産業経営大学の体育館で行われていた。
近年、めきめき力をつけてきている宮崎産業経営大学の新体操部を率いる竹澤氏の手腕もさることながら、選抜チームのコーチを担っている奥野香織氏、尾薗京子氏をはじめとする宮崎県の新体操関係者の多大な協力あってこその、この急成長ぶり。
2027年の宮崎国スポに向けて、宮崎の新体操は確実に上向きになっている。
長く低迷が続いていた宮崎県だが、まずは、今回の九州国スポで、その進化ぶりを印象づけ、来年以降に繋げたい。
このチームなら、きっとそれができるに違いない。
【宮崎県選抜チーム】
森彩菜(フープ)、奥野かりん(ボール)、藤﨑日奈子(クラブ)、尾薗紀英(リボン)、斎藤玲乃、佐藤友紀乃、北村璃愛