東日本インカレ開幕!~男子団体展望

昨日開幕した東日本インカレ。

1日目は開会式後に女子団体「フープ×5」が行われたが、現在の全日本団体チャンピオンである東京女子体育大学が、26.750でトップに立った。

しかし、2位の国士舘大学も26.250とその差はわずか0.5。本日行われる「リボン&ボール」次第では順位変動もありそうな白熱した戦いになっている。

3位には、急成長中の仙台大学が25.100でつけ、日本女子体育大学が24.400で4位。日女は0.3減点がつく大きなミスが出ているので、「リボン&ボール」での追い上げに期待だ。

 

そして、大会2日目となる今日は、男女個人競技前半種目が行われた後、17時50分から男女団体競技が行われる。女子は2種目目となるが、男子は今日の1本のみで今大会の順位が決まる。

 

男子団体出場チームは3チームと、かなり少ない。

ここ数年でもっとも少ないように思うが、これは多い年には3チーム出場していたこともある青森大学が1チームのみの出場となっているからだ。

なぜなのか? 青森大学男子新体操部のホームページで確認したところ、今年の青森大学の新体操部員は27名。そして個人に14名がエントリーしているので、団体選手は多く見積もっても13名しかいないということになる。13名だと2チーム組めないことはないが、怪我などしたときのことを考えるとやや心もとない。おそらく、13名が一丸となって「青森大学」として戦うことを選択したのだろう。

青森大学の団体は、昨年の4年生に強い選手が多く、不動のレギュラーだった選手もいた。それだけに、今年はがらりとメンバーが変わることへの一抹の不安はあるが、メンバーを見る限り、相変わらずの強さではある。新生・青森大学として団体選手がひとつにまとまっているだろう今年の青森大学団体のデビュー戦に期待したい。

青森大学は、エントリーを減らしたが、国士舘大学からは今年も2チームが出場する。

しかも、国士舘Aチームは、6人中3人が4年生。青森大学にかなり迫った昨年のチームでも経験を積んでいる選手たちが残っているだけに「今年の国士舘は強そう」だ。昨年に続いて、青森大学を追いつめ、あるいはひっくり返す可能性も、近年になく高いようにも思う。平常心で、いつも通りに自分たちの力を出し切ることができれば、面白い戦いになりそうだ。

国士舘Bチームも、侮れない。4年生2人、3年生1人と経験値も高く、1年生にタンブリングの強い九州からの新入生が2人入っている。

出場は3チームと少ないが、どのチームもかなり力があるので、緊張感のある試合になりそうだ。

今大会は久しぶりに有観客で開催される東日本インカレ、しかも、会場は「バクテン!」の舞台である宮城県だ。あるいは「バクテン!」で男子新体操に関心をもった方の初観戦もあり得る大会だと思う。今回の男子3チームの演技ならば、初観戦の人たちに「男子新体操の良さ、かっこよさ」を存分に伝えられるに違いない。

東日本インカレは、5月12日(金)~14日(日)の3日間、宮城県ホワイトキューブにて有観客で行われる。(観覧無料)

※本日(5/13)は、男女個人前半種目と男女団体競技が行われる。

PHOTO:naoko(青森大学:2022ONE/国士舘大学:2022試技会にて撮影)