FIG種目別チャレンジカップ・パリ大会、田浦誠也(徳洲会体操クラブ)が2種目で金!
9月29~30日、パリで行われたFIG種目別チャレンジカップで、田浦誠也(徳洲会体操クラブ)は、平行棒と鉄棒で予選を通過。
決勝でも素晴らしい演技を見せ、平行棒、鉄棒の2種目で金メダルを獲得した。
田浦は、2013年高校総体には、大成学院大高校所属で出場し、個人総合8位になっている。
このときも、鉄棒では3位。高校時代からオールラウンダーとして、また鉄棒での力も注目される選手だった。
2014年に日本体育大学に進学してからも、毎年、コンスタントに全日本選手権、NHK杯、全日本インカレに出場。
2015年には全日本インカレ7位、2017年にはNHK杯14位と健闘したが、成績は一進一退し、ナショナル選手入りの壁をなかなか超えることができなかった。
2018年、日本体育大学を卒業し、徳洲会体操クラブで競技を続ける道を選ぶと、5月のNHK杯でいきなり9位になり、念願のナショナル入りを決めた。何年も前から、いてもおかしくなかった、おそらく熱望していただろう場所にやっと手が届いたのだ。
9月の全日本シニアでも個人総合9位。社会人選手になってから一段と安定感が増し、ひとつ壁を超えたという印象があったところで、日本代表としての初の海外遠征が今回のチャレンジカップ・パリ大会だった。
予選では、平行棒3位、鉄棒2位だったが、決勝ではいずれも優勝と、この上ない結果を手にした。
2020年に向けて、楽しみな選手がまた一人増えたと言えるだろう。
なお、今大会では、神本雄也(コナミスポーツ)が、ゆか8位、つり輪6位。
亀山耕平(徳洲会体操クラブ)があん馬4位。
高橋一矢(早稲田大学)がつり輪5位。
米倉英信(福岡大学)D6.0のロペスハーフを1本目に跳び認定されているが、実施に乱れがあり、跳馬5位。
平行棒では、田浦が優勝。鉄棒では、田浦が優勝、予選1位通過の宮地秀享(茗渓クラブ)は決勝では落下があり7位だった。
TEXT & PHOTO:Keiko SHIINA ※2018全日本インカレ、全日本シニアのもの
PHOTO(亀山耕平):Yuki SUENGA ※2018全日本選手権のもの