相模原ジムナスティックフェスティバル2014<体操①>

2014年11月30日、相模原市北総合体育館において「ジムナスティックフェスティバル2014」が行われた。このイベントは、相模原市体操協会の創立30周年を記念して開催されたもので、2004年、2009年に続く3回目となった。

体操、新体操、トランポリン、アクロ体操、一般体操が一堂に会するという貴重な演技会で、会場には相模原市の体操関連クラブの子ども達や、保護者など多くの観客が集まり、選手たちの鍛え抜かれた演技に惜しみない拍手を送っていた。

体操競技からは、まず、地元相模原の体操クラブ(SRC体操クラブ)出身の柏木寅冶選手(市立船橋高)が登場。

全日本ジュニアで6位入賞した得意の跳馬を披露したが、着地がややずれてしまい苦笑い。

しかし、雄大な跳躍はしっかりと見せることができた。

 

予定されていた河崎真理菜選手が欠場となったため、急遽、段違い平行棒を披露したのが、相模原市のジョイスポーツ所属の上田花恋選手。まだ小学生ながら、つま先まで意識の届いたていねいで美しい演技を見せた。

続いて、今年はユース五輪にも出場した神奈川県川崎市出身の湯浅賢哉選手(市立船橋高)があん馬で登場。国際試合でも高い評価を受けている「美しい体操」をする選手で、脚のライン、つま先まで美しいあん馬の演技を披露した。

同じく今年、ユース五輪に出場した宮川紗江選手(セインツ体操クラブ)は、予定されていた跳馬ではなく、段違い平行棒を披露。以前は苦手種目だったそうだが、最近はかなりレベルアップしてきたというだけあって、スピード感があり、キレのいい演技をぴしっと決めた。

前半の最後に登場したのは、今年度インターハイチャンピオンの谷川航選手(市立船橋高)で、平行棒の演技を披露。今年、大流行した技「バブサー」も雄大に決め、着地も小さく動いただけでまとめ、チャンピオンらしい演技を見せた。しかし、着地にはこだわりのある谷川選手だけに、わずかに動いたのが不本意だったのか、ややきびしい表情での演技終了となった。

PHOTO:Yuki SUENAGA      TEXT:Keiko SHIINA