全日本体操2日目の見どころ ~女子代表選考について

ついに開幕した第66回全日本体操。

1日目は、男子個人予選が行われ、肩の痛みを抱えながらの出場となった内村航平(コナミ)が、1種目目の跳馬で大きく着地で前に動き、14.350に終わるという波乱のスタートながら、残り5種目を冷静に、ていねいにまとめ、跳馬とつり輪以外の4種目を15点台にのせ、予選を1位通過した。

2位には、内村選手同様、4種目で15点台をマーク、残り2種目もつり輪14.950、跳馬14.750と、まさに「オールラウンダー」と呼ぶにふさわしい活躍を見せた野々村笙吾(順天堂大学)が入った。

以下、神本雄也(日本体育大学)、加藤凌平(順天堂大学)、武田一志(日本体育大学)、齊藤優佑(徳洲会体操クラブ)、山本雅賢(徳洲会体操クラブ)、千葉健太(清風高校)と続き、3日目に行われる決勝1班は、ここ数年ではあまり見られなかった新鮮な顔ぶれとなった。

 

 

本日は、女子予選と男子種目別トライアルが行われる。

女子は上位選手の力が拮抗しており、前回優勝者の笹田夏実(日本体育大学)の連覇なるか? まだこの大会での優勝のない寺本明日香(中京大学)、美濃部ゆう(朝日生命)らの初優勝なるか? など興味はつきないが、女子の本大会も世界選手権および、アジア競技大会の選考試合となっている。

今年度の日本代表の選考を左右する試合、という見方をすると、いちだんと興味深い大会となりそうだ。

 

男子同様、まずは全日本個人選手権、NHK杯、全日本種目別選手権の位置づけをまとめてみた。(男子とは部分的に異なる)

 

 

全日本個人2日目(個人総合予選)出場選手72名のうち、上位24名が3日目(個人総合決勝)へ進出。その全日本個人決勝出場者24名がそのままNHK杯の出場選手となる。

NHK杯に出場した選手の中で、全日本個人2日目、3日目、NHK杯の各競技会で種目別上位8位までに一度でも入った選手に全日本種目別選手権予選への出場資格が与えられる。

そこにDVD提出による推薦も加わり、各種目最大24名の全日本種目別選手権出場者を決定する。

 

 

世界選手権代表選考

 

女子

個人総合3名+種目別3名による、計6名と補欠1名の選考となる。

 

・個人総合3名(A,B,C)の選考

[全日本個人決勝の合計の1/2の得点][NHK杯の得点]NHK杯順位

の上位3から選出となる。

同点により3名を超える場合はタイブレイク

【個人総合タイブレイク】

-NHK杯のみの個人総合得点を比較し、上位者から

-NHK杯のみの個人総合得点をFIGタイブレイク規則適用

 

・種目別3名(D,E,F)の選考

個人総合選考者A,B,Cと世界選手権・アジア大会への出場資格を有しない者の成績を含む種目別順位を[種目別順位]とし、

個人総合選考者A,B,Cと世界選手権・アジア大会への出場資格を有しない者の成績を除く種目別順位を[種目別選考順位]とする。

 

1.各種目、[種目別選考順位]最上位者で、かつ、それ以外の種目でも全日本種目別決勝かNHK杯において[種目別順位]8位以内である者を選考する。

上記1における該当者が3名を超える場合はタイブレイク

【タイブレイク】

-主となる種目以外の[種目別順位]を比較し、その上位者

-NHK杯順位の上位者

-NHK杯での個人総合得点をFIGタイブレイク規則適用

2名以下の場合、1で選考された選手以外の選手は以下の2のもとに選考する。

 

2.各種目[種目別選考順位]2番目で、かつ、それ以外の種目でも全日本種目別決勝かNHK杯における[種目別順位]8位以内である者を選考する。

タイブレイク方法は1と同じ

 

・補欠若干名(G)の選考

世界選手権代表選手AFを除く、NHK杯最上位者1名を選考する。

 

 

アジア競技大会代表選考

 

・個人総合6名(H,I,J,K,L,M)の選考

世界選手権代表6名を除くNHK杯順位上位者6

同点により6名を超える場合はタイブレイク

【個人総合タイブレイク】

-NHK杯のみの個人総合得点を比較し、上位者から

-NHK杯のみの個人総合得点をFIGタイブレイク規則適用

 

・補欠1名(N)の選考(選考対象大会:NHK杯)

世界選手権代表6AFとアジア大会代表6GLを除く、NHK杯最上位社1名を選考する。

 

参考:協会資料、協会Facebook  TEXT by GYMLOVE編集部