第57回NHK杯に向けて① 種目別枠の選手たち

5月20日、東京体育館にて行われる第57回NHK杯は、先日行われた「全日本体操選手権」個人総合の上位30名によって競われる(全日本選手権の予選+決勝得点が持ち点となる)が、6班として「種目別枠」が設けられている。

ここには、「全日本選手権+種目別トライアル」における各種目の上位6選手(個人総合に出場する30名を除く)が出場する。

NHK杯の個人総合上位2選手は、世界選手権代表に、3~5位の選手はアジア大会代表に決定するが、世界選手権代表はあと3名、アジア大会にはあと2名の枠がある。

この残りの枠には、6月30日~7月1日に行われる全日本種目別選手権を含む選考対象5試合(全日本選手権予選、決勝、NHK杯)を通しての各種目高得点上位3試合(世界選手権)、上位2試合(アジア大会)の得点平均でチーム得点を算出し、個人総合で選出された選手と組み合わせ、チーム得点が高くなる選手、また世界選手権に関しては、種目別世界ランキングによりもっとも種目別メダル獲得の可能性の高い選手が選ばれる。

個人総合で代表に選ばれる選手の得意種目がなにかによって、残りの枠に入る選手に求めらる貢献種目は変わってくるため、現時点ではどの選手が有利なのか予想できないだけに、種目別枠で戦う選手たちは、NHK杯さらには種目別選手権で、より高い得点を目指す必要がある。

全日本選手権予選から全日本種目別まで2か月以上かかる長い選考レースだが、5回の試技すべてに全力を尽くすしかない。すべての選手が自らの限界に挑むこの戦いから目が離せない。

●五島誉博(相好体操クラブ)ゆか14.866(2位)

●佐藤 巧(徳洲会体操クラブ)跳馬14.683(1位)/ゆか14.266(11位)

●宮地秀亨(茗渓クラブ)鉄棒14.133(8位)

●安里圭亮(相好体操クラブ)跳馬14.183(7位)

●亀山耕平(徳洲会体操クラブ)あん馬14.800(3位)

TEXT & PHOTO:Keiko SHIINA(安里・宮地⇒2017豊田国際のもの)

PHOTO:Yuki SUENAGA(五島・佐藤・亀山⇒2018全日本選手権)