W杯アゼルバイジャン大会、本日開幕!

2018年3月15~18日、アゼルバイジャンで開催されるW杯に、日本から大学生4名が出場する。

●萱 和磨(順天堂大学)

●千葉健太(順天堂大学)

●前野風哉(鹿屋体育大学)

●杉野正尭(鹿屋体育大学)

昨年、世界選手権代表候補になった杉野、リオ五輪帯同補欠だった萱、昨年の全日本選手権予選で内村航平を抑えトップに立った千葉、全日本団体で6種目すべてに出場し、もっとも高い得点をあげた前野。いずれも日本期待の選手たちだ。

今大会は、種目別選手権となるが、それぞれが世界でも戦える強い種目を持った選手たちだけに活躍が楽しみな大会となりそうだ。

大会前、杉野は「W杯では得意のあん馬でしっかり優勝して、あん馬は杉野というイメージをつけたい。」と意気込みを語った。また、今シーズンは鉄棒でも手放し技を1つ増やして5つにし、アグレッシブな演技にしたという。「体力勝負になりますが、しっかりやり切れるようにしたい。」

W杯で勢いをつけ、全日本選手権から始まる代表選考では、今年こそは代表入りを狙えるところにいたい。さらには、昨年、初の3位となったインカレ団体の優勝も、今年の大きな目標、と大学2年目の杉野は意欲満々だ。

杉野の大学での先輩にあたる前野も、「今年一番の目標は、インカレでの団体優勝」と言う。上にいる順天堂大、日体大が強いこともわかってはいるが、「うちもチームとしての力は上がってきているので、団体に出場する6人全員が力を出し切れれば、勝機はあると思う。」と、大学最後の年を前に、意気込む。

そのためにも、つり輪と平行棒で出場予定のW杯で、まずはいい結果を持ち帰りたい。

「平行棒に少し狂いが出ていたが、W杯までには修正してメダルを獲りたい。つり輪も新しい技をひとつ増やしているので、それを試したい。」

このシーズンオフは、足首を痛めていた時期もあり、計画していた通りにはできなかったこともあるというが、「足に負担をかけられなかったので、上半身のトレーニングには力を入れたので、つり輪は強化できた。」と、前向きだ。

昨年の全日本団体では数少ない6種目すべてに出場した選手。しかもその6種目すべてを高いレベルでまとめることができ、自信をつけたという。

杉野、前野だけでなく、萱、千葉も、またこのW杯ではなく、他の大会に遠征している選手たちすべてにとって、3月の国際大会は今シーズンを占う試金石となる。

どの選手にとっても、シーズンオフの鍛錬の成果が、発揮できる大会となることを期待したい。

※W杯アゼルバイジャン大会情報 ↓

https://www.jpn-gym.or.jp/artistic/event/25566/

TEXT:Keiko SHIINA     PHOTO:Yuki SUENAGA/Keiko SHIINA