第69回全日本体操団体選手権/男子予選

男子予選を制したのは、岡村康宏、桑原俊、山本翔一らベテラン勢がきっちりと自分の仕事をした朝日生命だった。

桑原は平行棒で15.150、鉄棒で14.900をマーク、山本はゆかで15.150、鉄棒で14.950の高得点をマーク.。

また、ルーキーの長野託也もゆか、つり輪、跳馬の3種目に出場して安定した演技を見せ、予選首位通過におおいに貢献した。

とくに岡村は得意のつり輪で15.700というハイスコアをたたきだし、今年の世界選手権では「日本のウィークポイント」といわれたつり輪に「岡村あり!」と改めてアピールした。

2位には、昨年大躍進をとげた鹿屋体育大学が入った。種目別順位であん馬が1位、平行棒2位。もっとも悪かったゆかでも9位と全種目で安定した演技を見せ、総合得点は257.450。

1位の朝日生命は262.600をマークしているため、5.150差での2位となった。

3位の早稲田大学は、ポイントが稼げるはずの小倉佳祐の跳馬にミスが出て13.600に終わる思わぬ展開となったが、チーム一丸となってつり輪と鉄棒で得点を稼ぎ、256.950と2位に0.5差と僅差の3位となった。

筑波大学と市立船橋高校の熾烈な戦いとなった4位争いは、5種目目の平行棒で2人に大過失が出て、いったんは沈みかけた筑波大学が最終種目の鉄棒で、種目別1位となる巻き返しを見せ、255.550。

追いすがる市立船橋高校を突き放し、予選突破となった。筑波大学では星野力維がゆかと平行棒、宮地秀享が鉄棒で15点台をマーク。チームにおおいに貢献した。

 

この結果、本日(29日)行われる決勝には、朝日生命、鹿屋体育大学、早稲田大学、筑波大学の4チームが進出。

シードチームであるコナミスポーツクラブ体操競技部、順天堂大学、日本体育大学、徳洲会体操クラブを加えた8チームにより、「団体日本一」を懸けて戦う。

 

PHOTO:Naoto AKASAKA        TEXT:Keiko SHIINA