金メダル3つを獲得! ~FIGチャレンジカップ・スロベニア大会

2018年5月31日~6月3日、スロベニアで行われている「FIGチャレンジカップ・スロベニア大会(種目別)」の決勝前半で、チーム日本が金メダルを独占した。

ゆかでは、佐藤巧(徳洲会体操クラブ)が、14.950(D6.4+E8.550)

 

あん馬で、亀山耕平(徳洲会体操クラブ)が、14.800(D6.4+E8.400)

 

つり輪は、武田一志(徳洲会体操クラブ)が、14.950(D6.1+E8.850)で、いずれも金メダルを獲得した。

体操日本オフィシャルファンサイトでも、世界選手権代表枠の残り3選手の選考方法が発表されているが、今回のスロベニア大会に出場している選手たちは、5つめの代表の座(得意種目による貢献度の高さで選抜される)に入る可能性のある選手たちだ。

※世界選手権代表選考方法について ⇒ http://taisou-nippon.jp/for2020/48thworld/article_2.php

今後の選考をより有利にするためには、すべての大会で結果を出し続ける必要がある。そのことは選手たちも十分承知だろう。

そんなプレッシャーのかかる中、NHK杯から2週間というハードなスケジュールでの大会だったが、まずは代表選抜にむけてのアピール成功と言ってよいだろう。

すでに世界選手権代表に決まっているのが、内村航平、白井健三だということを考えれば、2人にとってやや得点力の落ちる「あん馬」「つり輪」で得点を稼げる選手は、団体で貢献できる可能性が高い。決勝ではあん馬5位となった杉野正尭(鹿屋体育大学)も予選では、14.800(D6.3+E8.500)で首位通過するなど、亀山にも劣らぬ評価を得ている。今回のスロベニア大会は、大きな収穫となりそうだ。

本日行われる後半種目決勝にも、佐藤が跳馬(予選2位)、武田が平行棒(予選8位)、鉄棒(予選1位)、杉野が鉄棒(予選2位)に登場する。すでに1種目は金メダルを獲得した選手たちにとっても、団体で貢献できる種目が多ければそれだけ代表には近づける。

さらなる健闘を期待したい。

TEXT:Keiko SHIINA     

PHOTO:Yuki SUENAGA※2018全日本選手権(佐藤・亀山)/Keik SHIINA※2017豊田国際(武田)