「アクトレス」高縁真菜(中京大学)~テレビ信州杯2025

今年のテレビ信州杯は、例年より1か月ほど遅く、2月14~16日に開催されました。

男女ともルール改正があり、かなり見どころの多い大会でした。

書きたいこと、載せたい写真、たくさんあったのですが、長野から帰ってきたとたん、私事ですが、めちゃくちゃ忙しくて、テレビ信州杯に行ったのは夢だったのかな? と思うほど、忙殺されて2週間過ごしました。

後日、詳細は告知させてもらいますが、メイツ出版から出る新体操本の制作に追われていました。

2025-2028年ルールに対応した新刊が、3月30日に発売になる予定です。かなり大変な仕事でしたが、やっとかたがつきました。

この制作のために、新ルールもかなり勉強しましたが、改めて「芸術性」を重視しようとしていることがひしひしと伝わってくるルールだな、と思いました。とくに興味深かったのが「表情」についても、減点が設けられていることでした。

そこまで求めるのか~と、やっている選手たちの苦労を慮りつつも、一観客としては「そうでなくっちゃ!」と思ったりもして。

これからの新体操、ますます楽しみになりそうです。

そして、このルールを読み込んでいくうちに、一人の選手が頭に浮かびました。

高縁真菜さん(中京大学)です。

この選手、大学生になってから知ったのですが、本当に表現力がある、とくに顔の表情が素晴らしいです。

「えっ、この選手、すごくない?」と気づいたのは、彼女が大学2年生のときだったと思います。

どの種目を見ても、表現に隙がないんです。

90秒の演技時間中、絶え間なく「なにか」を表現していて、素に戻っている瞬間がほぼ見えない、そんな演技をする選手です。

去年は、個人の演技を見る機会がなくて、残念でしたが、今年のテレビ信州杯には出場していたので、大学最後の年となる2025年度は、もしかしたら個人でもインカレ出場、あるのかな? とちょっと期待が膨らんでしまいました。

テレビ信州杯で見た彼女の演技は、相変わらず素敵でした。

操作の難しいリボンの演技ではありましたが、ときにはリボンと対話しているようにも見え、表情もくるくるとよく変わる、この選手の良さが存分に伝わってくる演技だったと思います。

彼女には、ある種、特別な才能があったのかもしれません。

そして、その才能を伸ばせる環境にも恵まれていたのかもしれません。

子どもの頃は持っている子も多い「表現したい気持ち」を損なうことなく、育ってこれたんだろうな、と彼女の演技を見ていると感じます。

2025-2028ルールを見る限り、これからはこういう選手が増えてくるはず、増えなければ嘘だ、と思います。

※やっと時間がとれるので遅ればせながらですが、テレビ信州杯のこと。もろもろ書いていく予定です。