第9回全日本男子新体操クラブ選手権大会<キッズ2部/パフォーマンス賞>
女子に席巻された感もあるキッズ選手権2部でしたが、気を吐いて見せたのが、キートス新体操クラブの2選手でした。
見事、<パフォーマンス賞>を受賞した2人の演技は、お笑いネタなどを織り込んだいわば「コミカル演技」で、会場でも笑いが起きていました。小学生の演技なので、それはとても微笑ましくもあり、ウケていたと思います。
男子の小学生対象のキッズ選手権が、テレビ信州杯で行われるようになった2012年から数年は、こういったコミカル演技も少なくありませんでした。「男の子らしいな」と、当時も微笑ましく見ていましたし、コミカルながらも名演技もありました。(ひろさきジュニアの選手の「アルプスの少女ハイジ」は、今も記憶に残っています)
最近は、ほとんど見かけることがなかったので、このキートス新体操クラブの2人の演技は、なんだか懐かしくもあり、楽しませてもらいました。
一方で、彼らの演技がただの「おふざけ」ではなく、コミカルを取り入れてはいるものの、基本的な技術はしっかりしていたことに、男子新体操の、そしてキッズの進化を改めて感じました。
今大会の社会人部門に出場していた野渕昂氏が指導しているキートス新体操クラブだけに、正統派のきちんとした男子新体操のかっこよさを十分にわかった上で、小学生ならではの「期間限定」的な子どもらしい演技を選択したのでしょう。これもまたキッズ競技の魅力のように思いました。
中村駿希(キートス新体操クラブ)
三島涼雅(キートス新体操クラブ)