第21回全日本ユースチャンピオンシップ(男子3班)の見どころ

17時からというかなり遅い時間からのスタートとなる第3班。

はじめに登場するのは大阪府の清風中学校から2名、清風高等学校から3名のTeam清風です。

昨年の全日本インカレでは惜しくも2位。学生最後の年となる今年は優勝候補の一人に名前があがる尾上達哉選手(花園大学)を輩出した清風中高等学校は、「美しい体操と類まれな表現力」で観客を魅了したレジェンド・木村功さん(花園大学卒)が監督を務めています。

吉村瞭汰選手(高2)は、福岡舞鶴高校(福岡県)からの出場。近年は団体ではなかなか人数が集まらず苦労している同校だが、ジュニア時代から新体操をやっている吉村選手はキレよく味のある演技をする選手で昨年のインターハイにも出場しています。

同じく昨年のインターハイに出場していた木下直生選手(高3)は、熊本県芦北高校(熊本県)の選手。タンブリングも強く、大柄な体から繰り出す重厚感のある体操は迫力十分。団体でも中心選手ですが、今年の高校選抜では5位とここにきて急速に個人競技でも力をつけてきています。4種目通れば、ぐっと上にきそうなポテンシャルを感じさせる選手です。

華舞翔新体操倶楽部(福島県)からは中学生3名が出場。3月には恒例の発表会が行われましたが、昨年大きな怪我を負ったOB・田中涼介選手の応援プロジェクトとして今回は例年にも増して多くの名選手たちも賛助出演。そんな中に混じって美しい新体操を見せてくれていた中学生たちです。

Leo RG(三重県)からは、中学生3名、高校生1名が出場。村田駿選手(中2)は、昨年の全日本ジュニアにも出場した今が伸び盛りの選手。先輩である山本響士朗選手や大先輩の堀孝輔選手など、お手本となる選手が身近にたくさんいるのが今のLeo RGの強みだと思います。その環境で驚くほどの進境を見せる選手は果たして誰か? 注目したいと思います。

例年、全日本団体選手権に出場していた北海道恵庭南高校(北海道)の名前が今年は団体選手権になく、寂しい思いはあるものの、個人には2名の選手がエントリーしていました。川原爽空選手(高2)は、今年の高校選抜にも出場していた選手です。

synchression(東京都)は、青森山田高校OBたちが立ち上げたクラブチームで、青森山田に進学した先輩も高校で活躍しています。今大会には中学生2人が出場。チャレンジの舞台となります。

会津ジュニア(福島県)の加藤琉果選手(中2)は、昨年の全日本ジュニアにも出場した選手です。福島県では男子新体操といえば華舞翔が有名ですが、老舗の会津ジュニアでもしっかりと選手が育っているところに福島県の底力を感じます。

クラブチーム設立からまだ3年も経っていないHEROsRG(東京都)ですが、普及活動を盛んに行っており、様々なイベントに積極的に出ています。そんな中で経験を積んできた鈴木劫選手(中2)は、新体操キャリアは決して長くないですがその熱意で急成長を遂げています。

青森山田高校(青森県)からは6名の選手が出場します。例年は、団体選手権にもエントリーする青森山田ですが、今年は個人種目に絞っての出場となっており、力のある選手がそろっているだけに複数の選手が上位に食い込んできそうです。昨年のユース、インターハイで大活躍だった葛西麗音選手(現在青森大学)も、団体選手というイメージが強かったのですが、高3のユースで一気に存在感を見せ同世代トップレベルに駆け上がっていきました。今年の青森山田からもそんな選手が出てくるかもしれません。その可能性が高そうな神山貴臣選手(高3)は、国士舘ジュニア出身で中3のときには全日本ジュニアチャンピオンにもなっている選手。今年の高校選抜では3位になっており、そろそろ個人タイトルにも欲が出てきていてもおかしくない時期です。誉士太陽向選手(高3)はsynchression出身で神山選手同様、東京から青森山田へと進学し、昨年はユースで7位、今年の高校選抜でも9位と個人選手としての力も着実につけてきている選手です。矢島優聖選手(高2)も、国士舘ジュニア出身で全日本ジュニア団体優勝チームのメンバーでした。

y出場88選手のラストを飾るのは埼玉栄高校(埼玉県)の4選手です。昨年の全日本ジュニアにも出場していた棚澤慶太選手(高1)と高校2年生の3人が出場しますが、高校の団体でめきめき力をつけてくるのが埼玉栄の選手たちなので侮れません。

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