2022全日本ジュニア3位・吉澤昴選手に続け!~別府RGみやび
小学生のころから九州では頭ひとつ抜けた存在感を示していた吉澤昴選手(別府RGみやび)は、2021年の全日本ジュニアで5位入賞。
そして、中学3年生になった2022年には、ついに全日本ジュニアで3位とメダルを獲得しました。
吉澤選手が所属する別府RGみやびは、スプリングマットでの練習ができる環境になく、吉澤選手も週末は佐賀県や福岡県に足を延ばすなど、かなり苦労をしながら練習を重ねてきた。卓越した表現力という恵まれた資質をもっている選手であることは間違いないが、決して恵まれた環境でやってこれたわけではありません。
大分県は、2007年の国体開催県で、男子新体操が公式競技として行われた最後の国体がこの2007年の大分国体でした。
この国体に向けては、男子新体操の強化も進み、優秀な選手も育っていた(現在、倉敷芸術科学大学男子新体操部監督の菅正樹氏は、当時、大分の高校生で国体でも活躍している)大分県だが、その後は、低調な時期が続いています。
現在は、団体でインターハイに進める高校もなく、そんな環境で吉澤選手のような選手が育ったのは、本人の熱意、努力。そして、周囲の支えがあってこそだと思います。高校では県外に出て、さらに男子新体操を究める決意をしているという吉澤選手ですが、彼の頑張りは後に続く多くの子ども達に勇気を与えているようです。
2月11~12日に、宗像市で行われた「SANIX CUP男子新体操競演会2023」には、別府RGみやびからたくさんのキッズ選手が出場していました。
まだまだ新体操歴は浅く、完成度は高くない選手たちですが、やる気は満々。
そして、吉澤選手のような美しい、訴えるもののある演技を目指していることが伝わってくる子ども達でした。
環境には恵まれていなくても、諦めることはない! そう示してくれた先輩がいるから。きっと彼らも粘り強く、この先も男子新体操を続けてくれるに違いありません。
男子新体操の団体競技は、段階的に「5人制」に移行することが決まっています。今までは、団体を組むことが難しかった地区や学校でも、団体を組める可能性も上がってきます。大分県も、いずれまたインターハイに団体で出られる日がくるんじゃないか、そんな夢を見せてくれる選手たちです。
▼小石悠生(小3)
▼藤田想介(小3)
▼大本陽生(小4)
▼東里 光(小2)
▼後藤優明(小2)
▼東里 歩(小1)
▼吉澤選手と一緒にポーズ!
<写真提供:別府RGみやび>