映画「バクテン!!」公開へのカウントダウン企画⑲~新体操フェスタ岐阜

いよいよ「バクテン!!」の公開が近づいてきたが、すでに完成披露上映や試写会などが行われており、かなり高い評価が聞こえてきている。

公開になればきっと話題になり、また多くの人が「本物の男子新体操を見てみたい!」と思うのだろうが、新型コロナによる観客制限はいまだに多くの大会で行われている。7月2日からの公開後、もっとも近い試合は、8月13~14日に香川県で行われるインターハイだが(「バクテン!!」公開直後なんて最高のタイミングではある!)現時点ではまだ「有観客での開催」と発表はされていない。その次は、8月26~28日に宮城県で行われる全日本インカレになるが、こちらもまだ「有観客」の発表はない。

世の中の多くの競技会がすでに有観客になっていることを思えば、当然、新体操も! とは思うのだが、なにせ主催が高体連や学連で、そもそも入場料などもとっていない大会だけに、かなり慎重な判断をされているようだ。

日本体操協会主催の大会でも、5月のユースチャンピオンシップは有観客だったことを思えば、インターハイ、全日本インカレも望みはあると思うが、まだ安心はできないという悩ましいところだ。

そんな中、「有観客を予定している」といち早く表明してくれた大会がある。

9月22~25日(競技は23~25日)に岐阜県で開催される「新体操フェスタ岐阜」だ。

※2022年度新体操フェスタ岐阜の要項はこちら ⇒ http://www.jsgcf.jp/2022/06/17/2022%e6%96%b0%e4%bd%93%e6%93%8d%e3%83%95%e3%82%a7%e3%82%b9%e3%82%bf%e5%b2%90%e9%98%9c%e3%80%90%e9%96%8b%e5%82%ac%e3%81%ae%e3%81%94%e6%a1%88%e5%86%85%e3%80%91/

この大会は、今年でまだ7回目という比較的新しい大会だが、「男子新体操が見たい!」という人なら見て間違いない、大会だ。

なんと言っても出場者の年齢幅が広い。

キッズ(小学生)から社会人まで。さらに、個人競技もあれば団体もある! 

もともとは、2015年を最後に廃止された全日本社会人大会の受け皿としてスタートした大会だった。女子の社会人は、全日本クラブ選手権に出場し上位に入るという、全日本選手権出場の道が残されていたが、男子は社会人大会がなくなれば、社会人の全日本選手権出場の道が閉ざされてしまうところだった。それを回避するために新設されたのがこの大会だ。

そして、社会人だけの大会にはせず、同時に「全日本男子新体操クラブ選手権」が開催されるようになったのだが、当初は社会人の出場が主で、キッズ~大学生の出場者は少なかった。

第1回のプログラムを確認してみると、この年にエントリーしているキッズは49人。この年は、個人選手権がなく、チーム対抗となるクラブ選手権だったため、ジュニアは3チーム、ユース(高校生)が5チーム、シニアが5チームだった。社会人にとっては年に一度の晴れ舞台であり、全日本選手権への出場を懸けたガチ勝負の場だが、ジュニア~大学生の出場者は伸び悩む、2年目まではそんな状態だった。

潮目が変わったのは、2018年に行われた第3回大会だ。この年は、北海道で開催されたのだが、この年から中2~大学4年までが参加できる個人総合選手権が行われるようになり、上位5選手に全日本選手権への出場権が与えられるようになった。高校生、大学生にとってはインターハイ、インカレ以外にもう1つ「全日本選手権への道」ができたのだ。とくに、このころ大学生の個人選手は青森大学、国士舘大学に集中するようになってきており、力はあっても学内順位(東日本インカレで学内の8位以内に入らないと全日本インカレには出場できない)の壁に阻まれ、全日本インカレに出られない選手も増えてきていた。東日本インカレは、5月に開催されるため、4年生の場合は、そこで競技生活が終わってしまっていた。

9月開催のクラブ選手権から全日本選手権出場が目指せることは多くの大学生にとって、また県から1人しか出場できないインターハイの出場が叶わなかった高校生にとっては福音となった。この年の個人総合エントリー選手は、ジュニア2人。ユース10人、シニア28人と激増した。

さらに、2019年からは「新体操フェスタ岐阜」という名称になり、「男子社会人選手権」「男子クラブ選手権」に加えて、女子の社会人大会ともいえる「マスターズRGレディース」も新設された。こちらは競技の枠にとらわれず新体操愛好者たちに発表の場をという趣旨の大会で、「新体操フェスタ」の名称にふさわしい賑わいが加わった。

2021年の個人総合エントリーは76名まで増えた。この2年はエントリーはしていても新型コロナの影響で出場できず、という選手も少なからずいたが、今年はそろそろエントリー=出場となるのではないだろうか。そうなれば、おそらく史上最大規模になるのでは、と期待したくなる。

「バクテン!!」きっかけで観戦したくなった人は、「高校生の、それも団体が観たい!」と思うかもしれない。

が、ぜひこの新体操フェスタ岐阜に足を運んでほしい。高校生だけでなく、ジュニアや大学生、社会人にも。

団体だけでなく、個人競技にも。男子新体操には様々な魅力があることに気がつけるに違いない。

 

~映画「バクテン!!」公開まであと14日~

※映画公式サイトはこちら。 ⇒ https://bakuten-movie.com/

 TEXT :Keiko SHIINA