盛り上がれ!! マスターズRGレディース

なんとまあ、楽しそう!

この方たちの写真を見て、そう感じませんか?

これは、9月18~20日に「2021新体操フェスタ岐阜」の中で行われた「マスターズRGレディース」のグループ演技での一コマです。

躍っているのは、現在のマスターズレディースでの最大勢力「アイリー新体操南須磨」(兵庫県)の「ジャスミンエンジェル」チームの皆さん。

中には、新体操を始めて3か月というアラ還の方もいるというから驚きです。

2019年に始まった「マスターズRGレディース」では、グループ競技だけでなく、インディビジュアル(個人)も難易度、自由度など3つのカテゴリーを用意しており、自分が挑戦したいカテゴリーに出場することができます。

カテゴリーによっては、ご覧のように衣装もほぼ自由。レオタードを必ず着なければならないという縛りはありません。

以前は新体操をやっていた人にとって、久しぶりの競技会出場の大きなハードルになるのが「レオタード着るの?」ではないかと思いますが、「マスターズRGレディース」では、そこは出る人に優しいのです。

おかげでどんな年齢、体型の方でも、比較的抵抗なく出場できるようになっていると思います。

まだ今年で3回目。出場者数は多いとは言えませんが、今回は、「マスターズってこうじゃない?」という形が見えてきた大会だったように思います。

今の新体操のルール(FIGルール)では、日本のトップレベルの選手でさえ、なかなか表現まではいきつかないほどの忙しさです。

トップ争いをする選手たちは、それでもやっていくしかないでしょうし、やれる力もあるとは思います。

が、たとえば新体操クラブに通ってはいても、週1~2回の一般クラスであったり、中学生から部活動で新体操を始めたような子ども達にとって、今の苛酷なルールで新体操の楽しさを感じてもらうことはできるでしょうか。

かなり、難しいと思います。

でも、この日、マスターズレディースで彼女たちが見せてくれた演技は、本当に素敵でした。

このままの演技内容でFIGルールの大会に出場したらそりゃあ点数は出ないかもしれないけれど、そんなこと問題じゃない!

そう思わせる、「新体操ってこういうとこが素敵なんだよね」と思わせる演技でした。

女子では、社会人大会がなくなって久しいです。

社会人大会があったころも、ほとんどの新体操経験者たちは、「現役時代よりも衰えた姿を見せたくない」と言い、出場する人は多くありませんでした。

でも、そんなことを気にする必要はもうないと思います。

世界を目指して切磋琢磨する人たちは別として、新体操はもっと一般の人達にとって身近なものになっていい時期です。

「フェアリージャパン」を素敵だなあ、と思ったところで、本気でそこを目指してやれる子どもなんてごくわずか。

そのごくわずかに入らなかった人たちだって、自分なりに新体操を究め、楽しむ権利はあるんです。

そして、そういう人たちが「新体操大好きだ!」という思いで演じてこそ、新体操は見ている人を元気づけ、感動させることができるんだと思います。

ジュニア~大学生の間は、「より上を」目指して研鑽を重ねるのもいいです。

その経験は、必ず先の人生に生きてきます。

だけど、そこを過ぎた人、またははじめからそこにははまれなかった人は、ぜひ「新体操を楽しむこと」を始めてほしいと思います。

競技での新体操しか知らなかったときにはわからなかったことがたくさんわかるはずです。

そして、その楽しさを知る人が増えていけば、マスターズレディースの参加者も増え、新体操人口も増えていくのではないでしょうか。

同じ踊りでも、ダンスやバレエならば、初心者の大人やかなり高齢の方でも愛好者がたくさんいます。

新体操だけがせっかく一度はやっていた人や、「新体操やってみたいな」と思う大人に対して門戸を開いていない(ように思われている)のはもったいないです。

 

2020年、2021年のマスターズレディースは、コロナ禍でもあり、あまり大々的に「参加者募集」のPRができませんでした。

が、来年はきっと! もっともっと多くの人が「マスターズレディースに出てみよう」と思えるように、ジムラブでも後押ししていきたいと思っています。まずは、アイリー新体操さんの取材から!

先だっての東京五輪でのスケートボード人気を見てもわかるように、「楽しそう」と思えないスポーツの未来は明るくないです。

だからこそ。

盛り上がれ! マスターズレディース! 

東京五輪という大イベントも終わった今、新体操の生き残りはここに懸かっている! くらいに私は思っています。

 

そして、このタイミングで嬉しい情報が入ってきました。

愛知県岡崎市で「新体操やってみよう会」が開催されるそうです。

このイベントを企画、運営するのは、東京女子体育大学⇒NHK「テレビ体操」アシスタント(現在は卒業)の押味愛里紗さん。

「新体操やってみよう会」に込めた思いは、以下のFacebookに書かれていますので、ぜひご一読を。

※押味さんのFacebookはこちら ↓

https://www.facebook.com/arisaoshimi/posts/4277234685727128?comment_id=4289772957806634&reply_comment_id=4294233104027286&notif_id=1632320378667096&notif_t=comment_mention&ref=notif

マスターズレディースに出場していた方たちのように、「昔やっていた人」も「前からやってみたいと思っていた人」も、気軽に楽しく新体操に触れることができる。そんな世界になれば、新体操はSDGs的にも生き残れるスポーツになるのではないかと思います。

兵庫県のアイリー新体操南須磨さんやこの「新体操やってみよう会」のようなチームやイベントがどんどん増えていってくれることを、おおいに期待したいです。

TEXT & PHOTO:Keiko SHIINA