2019近畿高等学校新体操選手権(女子個人)

近年、近畿の新体操が男女そろって勢いがある。

全国大会でも、表彰台に近畿勢の姿を見ることが多くなっており、毎年この時期に行われる高体連のブロック大会も、近畿は最注目地区と言ってよいだろう。

今年は、6月8~9日に姫路市のウインク体育館にて近畿ブロック大会が行われた。

1日目の今日は、男女の個人競技が行われ、女子はボール、クラブによって競われた。

全国大会でも上位に入る選手が多く出場していた本大会は、予想通りの熱戦だった。特筆すべきは、今大会では下位にいる選手たちの演技も、得点は伸びなかったかもしれないが非常に見ごたえがあり、上位選手だけでなく全体の底上げがされていることが感じられたことだ。

予選下位通過の選手が前半に出場していたが、前半からとてもエキサイティングな演技が多く、魅力的な選手も目についた。

後半になると高校選抜やユースチャンピオンシップでも入賞している実績のある選手たちが登場してきたが、上位陣はかなり波乱ぶくみの展開となった。

全6班の中の4班で登場した安藤愛莉(日ノ本学園高校)は、1種目目のボールで落下場外があり、14.100と安藤にしては点数が伸ばしきれなかった。

しかし、2種目目のクラブでは、重厚な曲にのって気迫に満ちたノーミス演技で15.200をマーク。高校選抜3位の貫録を見せた。

5班まで終えて、安藤が暫定首位のまま最終6班を迎え、優勝候補の一角・小西野乃花(乙訓高校)がクラブに挑むが、これがかなりミスの多い演技になってしまい、14.100。

さらに、こちらも優勝候補と目された前田奈穂(兵庫大学附属須磨ノ浦高校)が、ボールでまさかの落下場外を犯し、14.450。

5班ですでに演技を終えていた松崎梨恩(兵庫大学附属須磨ノ浦高校)も、2種目合計で安藤に0.1差、3班で演技を終えていた漆原沙和(兵庫大学附属須磨ノ浦高校)も安藤に0.150差に迫っており、小西、前田の2種目目の出来次第でだれがトップ3になるか、予断を許さない展開になった。

運命の2種目目。

まず、小西がボールで、ミスを連発したクラブとは別人のような気迫あふれる演技を見せる。「カルミナブラーナ」の荘厳な曲にも負けない魂のこもった演技で、17.050をたたきだし、一気に安藤の上に躍り出た。

最終演技者となった前田も、わずかにクラブをこぼしたところがあり、ノーミスとはいかなかったが、大きく崩れることはなく、9.050というクラブの最高点となる高い構成点をマークして、15.150まで点数を伸ばし、小西には及ばなかったが安藤をかわし、2位となった。

上位陣は、ややミスの目立つ演技となってしまい、力を出し切れたとは言えない大会だったかもしれないが、ミスなく演じたときの得点力はしっかりと証明して見せてくれたと言えるのではないだろうか。

しかし、上位10選手中6人が兵庫県勢というのもすごい。

今年の夏の全国高校総体でも近畿勢の活躍はおおいに期待できそうだ。

TEXT & PHOTO:Keiko SHIINA