男子新体操「希望の星たち」~国士舘大学男子新体操部演技会より

今年も、国士舘大学男子新体操部の新潟演技会が大盛況の中、終わった。

国士舘大学の演技ももちろん、素晴らしかったし、ゲストの鹿児島実業高校も抱腹絶倒の面白さだった。

 

が。

なんと言っても、感動させてくれたのは、新潟県の男子新体操選手たちだ。

どちらも女子のクラブに在籍して頑張っている男子選手たちだが、なんと!

2チームも団体を組んでいた。

STELLAと

TUNE  RGだ。

どちらのクラブもこの新潟演技会に女子チームとして毎年、出演してきた。

つまり、毎年、国士舘の男子新体操を見てきたのだ。

その下地があったから、女子クラブながら男子選手を引き受けたとも言えるだろう。

現在は、どぢらのクラブにも、専属の男子の指導者はいないと聞いている。

普段は女子の指導者が、いわば「見よう見まね」で教えているのだと言う。

 

それでも、これだけの子ども達がいっぱしに男子新体操を、それも団体までもできるようになった。

女子クラブで指導を受けているだけに、かえって線が美しいところもある。

タンブリングはまだまだだが、それは体が出来上がってきてから飛躍的に伸びるのは間違いない。

美しい身体を作り、美しい徒手を身につける。それは女子クラブでも十分にできるだろう。

なかなか今後に期待できそうなちびっこ達だ。

今、話題の2023年の佐賀国体にも間に合う選手もいるだろう。

「新潟の男子新体操」、これからがおおいに楽しみになってきた。

 

そして。

新潟での男子新体操がこれだけ盛り上がりつつあることに、10回続いてきた国士舘の演技会がおおいに貢献している。

この演技会が、新潟に男子新体操の種をまいてきたのだ。

学生たちはどんどん入れ替わっていくが、この演技会に10回続けて出続けているのが監督の山田小太郎氏だ。

初めて男子新体操を見る人も楽しませてくれる軽妙なMCが例年大好評だが、もうひとつ新潟名物になっているのが、

毎年、「これが最後」と言っている、スティックの3回前転キャッチだ。

閉会の挨拶の途中で、学生たちから「小太郎コール」が起こり、誰かがすかさずスティックを手渡す。

その一連のお約束が、観客にとっては毎年のお楽しみになっている。

たしか昨年は、3回は回れず、若干衰えが見えたようにも思ったが、今年は見事にリベンジ!

3回前転キャッチに成功して、このガッツポーズだ。

 

3回前転キャッチもすごいが、ここまで10回、この演技会を続けてきたことこそは、ガッツポーズに値する。

新潟だけでなく、男子新体操自体が、きっと「ここから」だ。

だから、山田小太郎氏も、まだまだこれから! だ。

 

TEXT:Keiko SHIINA       PHOTO:Ayako SHIMIZU