祝・10回!~国士舘大学男子新体操部新潟演技会

そろそろ1回目の演技が始まる時間だが、今年も新潟市鳥屋野体育館で国士舘大学男子新体操部の演技会が行われている。

毎年、とても人気で去年から2回公演となっているこの演技会だが、なんと今回が記念すべき10回目だ。

始まったのは、2009年。

男子新体操が国体種目として休止されたのが2008年なので、その直後から始まっているといえる。

先日のYahoo!ニュースで「男子新体操、国体復帰の動き」を取り上げたが、その中の山田小太郎氏のコメントの中にも「国体休止で男子新体操の競技人口は減っていくと思われていたが、減らなかった」とあった。

目標にしていた大きな大会がなくなったのに、競技人口は減らなかった。そこには多くの人たちの協力があったというが、この新潟演技会などもその1つだと言えるだろう。もともと新潟県は男子新体操未普及県だった。

しかし、そこで演技会を行う。それは、かなりの英断だったと思う。

その後、この演技会を見たことで、「男子新体操をやりたい」という男の子は何人か現れ、新潟の女子クラブを練習場所にして頑張っている。

まだ、国体復帰に必要な「国体対象年齢の競技者(中3~高3)が5名以上」にはなっていないだろうが、その萌芽はある。

これは、10年間(2011年が震災で中止になっているので正確には11年)、新潟での演技会を続けてきたことの成果にほかならない。

 

例年は、フロアを四方から囲む形で観客席が設営される体育館だが、今年は、3面になっている。

そして、客席のない面には、こんな展示がされていた。

過去10回の演技会ポスターだ。

国士舘の歴代の名選手たちの雄姿もなつかしいが、このポスターに使われている写真は、第3回のものからは

ジムラブのカメラマン・清水綾子が提供している。

今年でなんと8回目。

このポスターの展示は、私たちにとってはちょっとしたご褒美のようでもあった。

いつも主役は選手であるべきだと、思っている。

選手たちの時間と空間には極力踏み込まないようにしたいと思ってきた。

ただ、そこにあるものを、見えるものを伝えるだけ、でいい。多分、それが一番真実に近いし、当事者たちの邪魔にならない。

熱心なファンから見れば物足りないかもしれないが、アマチュアスポーツを伝える立場としては、それが本分だと思う。

それ以上のことはできないし、できると勘違いしてもいけない。

そう思ってきた。

ただこの展示のように、やってきたこと、積み重ねてきたことが形になっていると、まるで自分たちが労われているような気持ちになり、

とてもとてもありがたかった。

できることには限りがあるので、自分たちにできる範囲ではあるが、男子新体操を応援してきた。

それがもう10年近く続いていたことにちょっと驚くが、その日々は、決して無駄ではなかったのだな、とこの展示が思わせてくれた。

ささやかなことしかできなかった。あまりにも微力だった。とは思うが、それでも無駄ではなかったと。

第10回。

この演技会が今年もまた盛況で、多くの人の拍手喝采を浴びられるものであることを。

そして、男子新体操の未来を拓くものであることを、祈念してやまない。

TEXT:Keiko SHIINA       PHOTO:Ayako SHIMIZU