30年以上続く伝統行事!熊本県新体操女子冬季合同練習会レポート②

新年早々、2日間にわたって行われた熊本県の女子冬季合同練習会では、既報のように、現役のパフォーマーでもある森本天子さんによるバレエレッスンなど、身体の動きを、それぞれのキャリアに応じて学んでいた。

さらに、現在の新体操では比重が上がってきている手具操作に関しても、2日間で4種目をまんべんなく学べるようなカリキュラムを組んであった。

小5以下の小学生たちは、もっとも取り組みやすいロープで、操作に慣れることと、しっかり身体作り、スタミナアップを図る運動量の多いプログラムをワイワイと息を弾ませながら楽しそうに行っていた。

中高校生は、いきなりボールの作品練習に入り、その場で振り付けられた演技を全員でやっていたが、普段の自分の演技に入っていない難度や技にはほとんどの選手たちが苦戦していたが、2時間ばかりの練習で、そこそこ形になってきていたところに、さすがのキャリアが感じられた。

ある選手にとっては、初めての技でも、やり慣れている選手もいる。お互いに教え合い、アドバイスし合う姿には、おそらくこの練習会が発足時に目指していたのだろう「みんなでうまくなろう」という思いが感じられ、ほほえましい気持ちになった。

小3~5の作品練習はリボンだったが、これはかなり難儀していた。作品練習を担当していたのは佐藤彩乃さんで、見本は申し分ないのだが、

小学生にとってリボンはやはり最難関と言ってもいい手具だ。おまけに狭いスペースにたくさんの選手たちがひしめき合っているので、お互いのリボンが絡み合う事故が続発。

それでも、根気よく子ども達に触れながら、ちょっとしたコツを教え、狂いを直していく佐藤さん。

高校時代を熊本で過ごした佐藤さんにとっては、熊本の子ども達は「かわいい後輩」なのだろう。

愛情たっぷりの指導ぶりに、子どもたちも精一杯応えようと頑張っていた。

作品練習以外でも、リボンは基本操作の練習でも、多くの選手が苦戦気味だったが、

今年からジュニア団体はリボン×5ということもあり、みんな真剣に取り組んでいたのが印象的だった。

2日間の練習会を通して、小学5年生以下の小学生は、リボンとクラブの作品練習。

小6~高校生はボール、クラブの作品練習と、2019シーズンを見据えた練習内容になっており、

それぞれが自分たちの今年の目標に向かってワンランクアップを実感できる2日間になったのではないだろうか。

練習会の運営や指導にあたっている先生方も、ほとんどが熊本で新体操をやっていたいわば「先輩たち」。

所属クラブはどこでも、「熊本の子」という意味ではみんな「後輩たち」だ。

この練習会に関しても、それぞれがたくさんの思い出があるとのことで、「あのときはこうだった」

「こんなこともあった」と話に花が咲いていた。

テレビ信州杯もそうだが、地域の指導者たちが連携して、選手たちを育てていくという空気があれば、

必ずそれは実ってくる。

県内の大会ではライバルであっても、一歩外に出れば仲間なのだから。

この練習会で感じた熊本のクラブ、指導者たちの連帯感がより強固なものになっていけば、

熊本の選手が再び、全国のトップクラスに名前を連ねる日も来るのではないかと、

そんな希望を感じる練習会だった。

PHOTO & TEXT:Keiko SHIINA