かささぎ杯、本日開幕! ~王者・神埼を猛追する宮崎のジュニアたち① えびの市立上江中学校

ブルガリアでは世界選手権まっただ中。

日本の選手たちも健闘し、皆川夏穂、大岩千未来の2選手が本日行われる個人総合決勝への進出が決まった。

 

国内に目を向ければ、11月の全日本ジュニア予選を兼ねたかささぎ杯が、佐賀にて本日開幕!

今日は開会式が行われ、競技は15~16日に行われる。

 

男子新体操が盛んな九州だけに、全日本ジュニアの枠争奪戦も熾烈だ。

団体においては、すでに全日本ジュニアを連覇している神埼ジュニアが頭ひとつ抜けているため、ほとんどのクラブが全日本ジュニア出場権利を得られる3位以内を目指して切磋琢磨している。

とくに、強豪県といわれながら、近年、神埼とJKA芦北ジュニア(熊本県)に押され、団体での全日本ジュニア出場から遠ざかっている宮崎県が熱い。

今年こそは! と全日本ジュニア出場を目指している。

中でも、今年出場を決めれば、5年ぶりの全日本ジュニアとなるえびの市立上江中学校は、今年から、指導陣に前田豊(昨年まで青森大学団体レギュラーとして活躍。今春卒業)が加わり、何回も日本一を経験した「青森大学の体操」を、後輩たちに伝えようとしている。

もともと中学3年生が多く、力のある今年のチームだが、前田の指導の成果も着実に出てきている。

まだまだ体つきも華奢で、演技には不安定さも散見するが、それでも彼らの体操は、限りなく「正しく、深く、大きい」。

もちろん、まだ完成形とは言えないが、少なくともその方向に向かっているということが伝わってきた。

これは楽しみなチームだ。

たとえ今大会で思うような結果が出なかったとしても、間違いなく「先が楽しみ」なチームであり、選手たちが、この上江という小さな町で育っている。

近年、単一の中学校で団体のチームを組むことは男子新体操だけでなく、女子でも困難になっている。

それが、昨年から小中学校が同一施設になってしまったほどの過疎の町・上江で「上江中学校」というチームが成立していること。

それだけでも奇跡だ。

そして、この小さな町から、いつかはまた「男子新体操日本一」になる選手が出てくるかもしれない。

このチームは、その萌芽を感じさせてくれる。

PHOTO & TEXT:Keiko SHIINA