第16回ユースチャンピオンシップ男女6位

男子6位:織田一明(済美高校/OKB体操クラブ)

今年度、ついに東海チャンピオンになった。

高校生になってから急激に身長がのび、立ち姿だけでもスケール感を感じさせる選手になったが、見ている限り、ずっと弟キャラだった。

なにしろ、育ったクラブの上にはスゴイ先輩たちがひしめいていた。そして、同級生にはジュニアチャンピオンにもなった安藤未藍もいる。

おそらく新体操を始めてからずっと「強いOKB」にいた。そして、その中でも「くっついていく立場」にずっといた。

それゆえに、彼の新体操にはあまり欲が感じられなかった。身長が伸び、スケール感を手に入れても、「それがなにか?」というように

「自分をよりよく見せよう」という欲にも、「ミスせずにやろう」という欲も、ないわけではないのだろが表には出にくい選手だった。

そんな彼が、ここにきて変わってきた。おそらくそこに意思が生まれたのだろう。自分なりに新体操で目指すものが定まったのだろう。

意思と意欲が、彼をどんな風に化けさせるのか。俄然、楽しみになってきた。

 

女子6位:中澤怜那(世田谷ジュニア新体操クラブ)

今年の全国高校総体の東京都の個人代表の座を勝ち取った。

2位は仲宗根華乃(国士舘高校)、3位は藤井陽(二階堂高校)、4位には、アジアジュニア団体メンバーにも入っている鵜鷹くるみ(クラーク記念国際高校)という激戦を勝ち抜いての代表だ。

ジュニア時代から、とにかくひたむきに置かれた場で全力を尽くす。

そんな印象の選手だった。そして、その邪念のなさゆえに、大舞台で力が出せる。

2016年、所属する世田谷ジュニア新体操クラブが初めてイオンカップに出場したときジュニア選手として出場した中澤は、

素晴らしい演技を連発し、ジュニア予選5位。この大会ではミスが多かった喜田純鈴を上回る好成績だった。

当時のジュニアとしては高得点の目安だった15点台をロープ以外の3種目で出す大健闘だった。

大きな舞台に出ていくことには、プレッシャーはついてまわる。

それでも彼女はそのプレッシャーをいつも自分の力にしてきた。この夏もきっと。

期待していいと思う。

TEXT:Keio SHIINA     PHOTO:Ayako SHIMIZU