第16回ユースチャンピオンシップ男女5位

女子5位:松坂玲奈(ヴェニエラRG/富岡西高校)

高体連四国ブロック大会でも個人優勝を飾った松坂選手。所属する富岡西高校は、団体も制しており、今年も個人、団体に大車輪の活躍を見せている。ジュニア、いやチャイルドのころから巧みな選手で、そして大人びた雰囲気をもった選手だったが、高校生になってからは、その演技の熟練度がますます上がり、ほれぼれするほど正確な演技を見せてくれる。正直、表現力にあふれている、というタイプの選手ではないと感じていた。ともすれば「淡々と技をこなす」印象にもなりがちな選手だった。が、それもひとつの個性、と思わせるくらいに、彼女の演技は、我が道を貫いている。

そして、そういう「自分」が見える演技からは、その人独自の表現が見えるようになってくる。まだ高校生ではあるが、彼女は、その域に達しつつあると感じる。

「巧さ」は今でも十分にある。それでも、まだまだこれからが楽しみ、と思わせる選手だ。

 

男子5位:遠藤那央斗(宮城県名取高校)

「大きくなったな」と思う。

そう思うくらい小さなころから見ている選手だ。そんな小さなころから、新体操選手らしい華をもった選手だった。

2年前まで「佐藤3兄弟」という目玉選手のいた名取高校の後継者。その立場は、ジュニアから所属していたキューブ新体操でも同じだった。

たしかに素質に恵まれた選手だったとは思うが、佐藤兄弟というスター選手達の抜けた後を背負うのは誰だって厳しい。

ジュニア時代から着実に結果も残してきていたが、注目度では佐藤兄弟には及ばなかったように思う。

しかし、3月の高校選抜のときに見た彼は、本当に「うまい選手」になっていた。そして、体も大きくなっていた。

彼は、キューブの選手たちに共通する、「かっこよさ」と、スポーツとしての新体操らしい高い技術を併せ持つ、非常にバランスのよい選手になっていた。ユースチャンピオンシップでは5位、さらに高体連の東北ブロック大会では個人優勝。

偉大な先輩たちの背中を追いかけつつ、もしかしたら先輩越えも果たすかもしれない。そんな予感もさせる選手に、彼は成長している。

TEXT:Keiko SHIINA      PHOTO:Ayako SHIMIZU