第16回ユースチャンピオンシップ男子優勝/田口 将(恵庭南高校)

※左から順に、2位:田中涼介(青森山田)、優勝:田口将(恵庭南)、3位:吉村航也(恵庭南)

 

北海道にとっては、今年のユースチャンピオンシップは、記念すべき大会となった。

近年、団体競技では全日本ジュニア4連覇や、恵庭南高校の選抜優勝など、その存在感を示している北海道だが、北海道のクラブ、学校に所属している選手が全国大会の個人優勝は、今回が初なのだそうだ。

(北海道には春日克之という偉大な全日本チャンピオンがいるが、春日が全日本チャンピオンになったとき、所属は青森大学だった)

 

今年の高校選抜で、田口将が個人総合3位になったとき、それまでは「団体の片手間」な印象だった個人演技が、明らかに変わった、と感じていた。

個人競技に関して、それまでとは違った欲、が感じられたのだ。その結果、個人の表彰台に上がることもできた。

そして、今回は表彰台の真ん中にのることになった。

団体では十分すぎる実績のある選手ではあるが、ここにきて個人選手としてのこの進境には、いったい何があったのか。

今までとは何が違っていたのか。表彰式後、田口に話を聞いてみた。

「優勝できて、ただ嬉しいです。
選抜で表彰台に上がれたことで、自分もやれば『ここまで出来る』という大きな自信になりました。
なので今大会は《優勝》を意識して臨みました。
いつもの練習ではタンブリングを入れた通しばかりをしてきたのですが、タンブを抜いて徒手の通しをひたすらやってきました。
徒手の精度と質を高めることを意識して何本も通しをやり、その中にタンブを入れる形で練習を進めてきました。
小川晃平さんが目標で、基本の徒手が出来る選手になりたいと思っています。

今回は個人だけに集中して練習も出来たのですが、今後は団体もあるので、夏に向けてまた頑張っていきたいです。
インハイでの目標は個人、団体ともに優勝です。」

しっかりと目標をもち、それを達成するための道筋を、自分で工夫し、考えたのだろう。

「個人も団体も」と、さらなる上を目指す田口が、どこまで伸びるのか。この夏を楽しみにしておきたい。

PHOTO &  INTERVIEW:Ayako SHIMIZU TEXT:Keiko SHIINA