第2回AGG四大陸選手権大会~各カテゴリ優勝チーム

【チルドレン8~10歳】

優勝:STELLA(STELLA)予選13,500+決勝14.677=28.167

   [相田真尋・矢代賀子・増田夏琳・刀根ここな・松山璃乃・板橋咲良・川野優香・布施陽和・松原花里]

隅々まで神経の行き届いた美しい動きが、オルゴールのような繊細な音とよく合っていた。上体や腕の柔らかい動きが演技に優しい雰囲気を与えていた。「子ども」のかわいらしさ、純粋さが伝わってくる演技だった。

 

【チルドレン10~12歳】

優勝:CAC(CAC)予選17.033+決勝16.967=34.000

  [伊藤妃那・伊藤璃那・谷山ことり・初根琴乃・宮越亜美・宇治杏莉・平井沙樹・伊藤綺風]

ミュージカル「ANNIE」の主題歌「Tomorrow」が場内に流れ、真ん中の1人が動き始めると、明らかに会場の空気が変わった。一瞬で、フロアが

「ANNIE」の世界になり、7人はアニーや、アニーの孤児院の仲間たちに見えてくる。動きのひとつひとつに、物語が見える。ジャンプやバランスなど身体能力的な高さもさることながら、このチームの演技は、完全に「物語を描いていた」。そこが、新体操の演技とは明らかに違っていて、これができるのがAGGなのか? という可能性を感じさせてくれたと思う。

 

【チルドレン12~14歳】

優勝:PINK PANTHER(NAGANO GYMNASTICS ASSOCIATION)予選16,900+決勝17.333=34.233

  [丸山梨花・上条歩奈・草間遥香・赤羽真実・新田叶・米澤早耶花・篠田紅愛・島田せりな・得能澪・二木乃愛]

10名という大所帯だと、迫力は出る反面、同調性ではずれが見えやすい。人数が多い=有利とは言い切れないのだが、このチームは完全にその数の多さをアドバンテージする演技を見せた。さらに、新体操の盛んな長野で選抜されたメンバーだけあって、個々の能力が高い。それでいて、所属クラブは違っていても、ジャンプの強さ、かかとの高さなど「長野」ゆえの共通点があり、同調性は損なわれることがなかった。じつに「長野らしい」美しい選手たちによる、ピンクパンサーの小粋な物語は、海外からの審判にも大ウケだった。

 

【Junior】

優勝:AKIGAWA(AKIGAWA RHYTHMIC GYMNASTICS CLUB)予選14.700+決勝15.400=30.100

  [岩澤舞・小畠愛梨・橋本奈穂・石井万菜香・松崎二千翔・勝田梨音・庄堂早稀・笠原由衣・石村百寧]

たくさんのチルドレン作品を見たあとのジュニア作品は、とても大人っぽく見えた。しかも、このチームの演技は、文句なしにかっこよかった! 新体操的な技術の巧さはもちろんのこと、動きのスピード感、同時性など、以前、このクラブの集団演技のうまさに感心したことが何回もあったことを思い出した。日頃からクラブ全体で動き方に統一がとれているのだろうと感じさせる素晴らしい演技だった。

 

【Senior】

優勝:TEAM JAPAN(TEAM JAPAN)予選17.667+決勝18.000=35.667

  [清水花菜・濱口春菜・真形萌子・成重亜実・吉江晴菜・植田奏子・折井里帆]

予選、決勝とも、すばらしいパフォーマンスを見せたTeam JAPAN。決勝ではついに得点を18点の大台にのせたが、それも納得! の迫力ある演技だった。ホワイトリングで、初めてAGGという競技を見ただろう多くの人たちも、この演技を見れば、「AGGっていい!」と思うことができたに違いない。演技序盤で、選手たちが、鳥を模したポーズをとり、深く呼吸する。その瞬間、彼女たちは本当に「鳥」に見える。今まさに世界に向けて羽ばたこうとしている日本のAGG。それを担っているのが彼女たちだから。この作品の中で、彼女たちは、なにもない荒涼とした荒野から、明日に向かって飛び立っていく、不屈の魂をもった「火の鳥」そのものだ。

6月には世界選手権にも挑戦するTeam JAPAN。

今大会の他カテゴリでも、日本の選手たちがおおいに健闘し、「AGG、けっこうやれるんじゃないか」という手ごたえを感じたのではないかと思う。

その芽生えかけた希望や夢を、Team JAPANがさらに大きくふくらませてくれることを期待したい。いや、期待できる! と今大会での演技は思わせてくれる。

 

PHOTO:Ayako SHIMIZU    TEXT:Keiko SHIINA