2014全日本ジュニア 女子個人試技順(前半)

【A班】

 女子は、開始早々A班から、今年度のアジアジュニア選手権に日本代表として出場した2人、五十嵐遥菜と植松萌加が登場する。はっきりと見えやすい難度と踊り心あふれるエネルギッシュな演技が持ち味の五十嵐は、高校生もまじえたユースチャンピオンシップでも11位、ノーブルな雰囲気の美しく、クラシカルな演技が持ち味の植松もユース10位と日本代表はだてでないところを示した。国際大会の経験を生かし、よりスケールアップした演技が見せられれば、表彰台にも手が届きそうだ。 

 早生まれの高校1年生で今年までジュニアに参戦している亀井理恵子も、今年のインターハイでは3位、ユースでも8位と躍進。最後の全日本ジュニアで、昨年の8位を上回る自己最高位を狙いたいところだ。

 松坂玲奈は、手具ありの競技に変更されて最初に行われた2013年クラブチャイルドの5・6年の部で8位入賞していた選手。鈴木萌悠も、予選では4位だった。チャイルドの競技方法変更もあり、早くから手具を使った演技に取り組むようになった最初の世代が、松坂、鈴木、そして昨年度ジュニアチャンピオンの喜田純鈴ら、現在の中学2年生だ。昨日行われたイオンカップや世界選手権を見ても、スタイルや線の美しさでは海外選手にもひけをとらない選手が増えてきた日本だが、手具操作の器用性、独創性などで差をつけられている感があった。

 その現状を打破できるかは、現在のジュニア選手以下にかかっていると思う。今回の全日本ジュニアは、「手具ありき」「表現ありき」が浸透してきた時代の選手たちがほとんどになるという点でも、非常に興味深い。

 なお、A班に登場する植松智子、林美梨香は、今年2月のクラブチャイルド5・6年の部で6位、7位に入賞している選手だ。所属は喜田純鈴と同じエンジェルRGカガワ日中だけに、独自の美意識に貫かれた演技に期待したい。

 

1 大西亜実(宝塚サニー新体操クラブ)

2 五十嵐遥菜(NOVA新体操クラブ)

3 豊栖美海(ヴェニエラRG)

4 植松桃加(エンジェルRGカガワ日中)

5 植松智子(エンジェルRGカガワ日中)

6 大西莉摘(ミュゼ新体操クラブ)

7 亀井理恵子(世田谷ジュニア新体操クラブ)

8 林 美梨香(エンジェルRGカガワ日中)

9 鈴木萌悠(島田ジュニア)

10 伊藤羽那(WingまつもとRG)

11 澤越仁菜(となみRGクラブ)

12 松坂玲奈(ヴェニエラRG)

13 荒金成美(松永RG)

 

【B班】

 B班で注目したいのは、海野晴子、中澤怜那、高野里香ら中1勢だ。今年2月のクラブチャイルド5・6年の部で優勝した海野は、全中にも出場し19位。中澤も全中で18位と健闘した。また、高野は、かかとの高さなどしっかりした基礎と深みのある表現力をもっている。

 小学生にとっての大きな目標だったクラブチャイルドが手具ありの競技になったことにより、小学生のころからより真剣に手具に取り組んできた世代の選手たちが、いよいよ全日本ジュニアに登場してくる。10数年来、正しく美しい徒手を浸透させる役割を果たしてきたクラブチャイルドが、方向転換して2年。高い身体能力、美しい動きだけでなく、手具をともなってこその新体操、という原点回帰を進めてきた成果が、今大会で見られることを期待したい。

 B班には、全中7位の角田湖雪、15位の中村花も登場するが、なんといっても注目は、ディフェンディングチャンピオンの喜田純鈴だ。昨年は、全日本選手権でもいきなり準優勝という快進撃を見せ、今年度も全中優勝、先日のイオンカップでも、ミスのなかったリボンでは、14点台をたたきだした実力を、全日本ジュニアでは見せつけてくれるに違いない。

 

14 中村 花(奈良YMCA新体操クラブ)

15 海野晴子(アンジュ)

16 中澤怜那(世田谷ジュニア新体操クラブ)

17 夏井麻衣(華舞翔新体操倶楽部)

18 有村文里(熊本市ジュニア新体操クラブ)

19 角田湖雪(町田RG)

20 高野里香(WingまつもとRG)

21 武田真実(M2三碓新体操クラブ)

22 北川桃花(Sieg RGクラブ)

23 松本あすか(Hikari RG)

24 島田悠里(ヴェニエラRG)

25 喜田純鈴(エンジェルRGカガワ日中)

 

PHOTO:Yuki SUENAGA / Ayako SHIMIZU      TEXT:Keiko SHIINA