GO! GO! 社会人⑧ ~女子個人2部の主役たち

今年は、急激にレベルアップしそうな女子個人2部だが、従来は、「社会人になっても新体操を楽しみたい!」という愛好者が出場者の中心だった。

近年は、高校生、大学生の年齢でも、「高体連、学連の試合ではなく社会人大会」という選択をする選手もみられるようになってきた。

少しでも上(の競技成績)! を目指すのではなく、新体操を続けることを楽しむ。

そんな選手たちが、「社会人大会2部」の真の主役だ。

今年、2部デビューを果たした多くの若い選手たちも、できれば、この「新体操愛好者」の道をより長く続けてくれることを願いたい。

 

<女子個人2部注目選手>

●眞尾裕美(KANAI RG)

昨年、社会人大会デビューして周囲を驚かせた。高校時代は、東京の名門校で活躍していた選手だが、その後は新体操の表舞台からは姿を消していたが、以前から彼女の持ち味だった華やかさ健在の演技で会場をわかせた。

 

●武内のぞ美(ジェネシスRG)

社会人大会はすでに常連。なんと言っても魅力的なのは、演技中の本当に楽しそうな笑顔。踊り心、表現力豊かな演技で、「新体操が大好き!」な気持ちが伝わってくるうえ、技術的にも年々向上しているように思える。社会人選手として進化し続けている楽しみな選手だ。

 

●谷口加奈(PRINCESS Jr新体操クラブ)

高校時代までは、高体連にも出場していた選手。社会人大会には昨年デビュー。以前から美しい線をもち、柔軟性のある選手だったが、その雰囲気は変わりなく、優雅な演技を見せた。

 

●豊田夏海(YUI colors)

この選手も昨年が社会人大会デビュー。現在は、東京のクラブチームで指導をしているが、ジュニア~高校時代からメリハリのある動きと巧みな手具操作で、目を引く演技をする選手だった。社会人デビューの昨年はミスも出て、ホロ苦デビューとなったが、今年はぜひリベンジしてほしい。

 

●佐藤和子(LUCE RG)

もはや「名物選手」と言ってもいいだろう。社会人大会は常連中の常連。大人になってから新体操を始め、4種目すべてではないが、ほぼ毎年出場し続けている。彼女の演技は、「新体操って楽しいものなんだ」と教えてくれる。こういう選手がもっと増えていくと、「Do! スポーツ」としての新体操の可能性が広がっていくに違いない。

 

ここでは、昨年、今年と連続エントリーしている選手をピックアップしたが、ほかにも過去に何度も社会人大会に出場している選手たちの名前が今年も見られる。

 

今年は、内村航平選手の母・内村周子さんが出場したことで、体操競技の全日本シニア(=社会人大会)が話題になっているが、体操競技のシニア大会は、40代以上の出場者も多い。かつての名選手も無名選手も、できる技は減ってきても、ずっと体操を続け、シニア大会に出続けている。

新体操でも、社会人大会がそんな風になればいいと思う。

そんな発展ができるかどうかは、1部よりもむしろ2部にかかっている。そこを支えている2部常連選手たちには、今年も、フロアで最高の輝きを見せてもらいたい。

PHOTO:Ayako SHIMIZU / Keiko SHIINA(佐藤)  TEXT:Keiko SHIINA