2014西日本インカレ直前企画/中京大学(男子)

明日(5月20日)から、京都府の向日市民体育館にて、西日本インカレが行われる。

今年は、東日本インカレに比べて、男子の出場数は圧倒的に西日本のほうが多い。

個人25名(東は15名)、団体4チーム(東も4チーム)、出場校6校(東は2校)。

さらに、団体は、昨年度全日本チャンピオン・花園大学、個人でも昨年度インターハイチャンピオン・小川晃平(花園大1年)、昨年度西日本インカレチャンピオン・臼井優華(中京大2年)、さらには年々力をつけてきた花園大学の個人選手たちと、賑やかな大会になりそうだ。

 

そんな西日本インカレ直前の5月18日。

中京大学の男子選手たちが最後の調整を岐阜で行っていると聞いて、訪ねてみた。

この日は、NPOぎふ新体操クラブのジュニア選手たち、アルフレッサ日建産業なども練習しており、その中に混じって、中京大の選手たちは個人4種目を1回ずつ通す試技会的な練習を行っていた。

 

今大会、中京大学から個人競技に出場するのは4人だ。

本来なら、4年生の飯塚大貴もいるのだが、飯塚は、4月に行われた東海・北信越大会でアキレス腱を負傷。西日本インカレ出場は断念せざるを得なくなってしまったのだ。

 

それでも、今年は新入生が2人入り、ここ数年ではもっとも男子選手の数が多くなった中京大学。西日本インカレを前にしての抱負を聞いてみた。

 

●本田 拓(3年)

「今まで自分が出てきた試合で、練習とおりにできた、ということがなくて。

今回は、練習でやれていることを、試合でもちゃんと出したいと思っています。

大学1年のときは、高校時代のおさがり演技をなんとか無難にまとめられれば、とだけ思っていたので、案外、試合でのミスは少なかったんですが、2年になって、自分の演技、自分らしさ、を模索するようになって、去年は試合に間に合わなかったという感じがありました。

今年は、そろそろ自分の色が確立できるようになりたいと思います。

毎年、強い後輩が入ってきてくれるのは、とても心強いし、練習のモチベーションもあがります。

部としての活動も1人や2人のときよりも、人数が増えれば、いろいろとできる利点もあって、今は練習がとても楽しいです。」

 

●臼井優華(2年)

「西日本インカレは、昨年優勝していますが、連覇とかはまったく意識していません。

今年は、構成を変えた種目もあり、方向性もいろいろと考えているところです。

自分にはどういう演技が向いているのか、模索している最中なので、客観的な評価が知りたいので、西日本インカレはよい機会だと思っています。

新しいことに挑戦している分、今までの演技ほどにはこなれていないので、今年の目標は、安定した演技をすること。そして、今までとは違う、新しい自分を見せることです。」

 

●五十川航汰(1年)

「大学生になって、ほかの大学も一緒になる初めての試合なので、高校生のときとはまた違う評価もされるかな、と思っています。

リングとロープは、大学生になる直前に構成を変えた新しい作品です。大学生になるのだから、何か変えたいと思ってはいますが、なにか新しいものが見つかったわけではなく、ちょっとした動きの部分などを、自分のやりたいものを、自分なりに考えてやっているところです。

まだ手探りですが、その変えた部分を、よくなったと言ってくれる人もいるので、自信をもって、西日本インカレには挑みたいと思います。」

 

●吉岡幸祐(1年)

「受験勉強していた期間のブランクもあって、まだとにかくミスが多いので、試合では1こ1こ、落ち着いて押さえていくことが目標です。

そして、大学生の目標としては、低いんですが、D難度がとれればいいな、と。それが目標です。」

 

4人は、決して多いとは言えない数だが、中京大の4人はなかなか個性豊かだ。

高校時代から個人選手としての十分な実績をもっている臼井と五十川。ともに、技術的な巧さでほかを圧倒してきたが、ここにきて「表現」「自分の個性」などを模索し始めている。高い技術はそのままに、今までとは違う動き、ニュアンス、表情などを見せるようになってきている。

とくに五十川は、高校時代になかなか超えられなかった3位の壁を軽々と超えていきそうな勢いのある演技を見せていた。以前からどこか憂いを感じさせる表情がよく見られる選手だったが、なにかひと皮剥けたような明るさが、今回の練習でも目立っていた。

そんな力のある下級生の存在におおいに刺激を受けて上がってきたのは、高校までは団体メインの選手だった印象だが、大学では個人で力をつけてきた本田。彼の大きな体を生かした迫力満点の演技は、見るものを圧倒するに違いない。

そして、今年、一般受験で中京大学に入ってきた吉岡は、小松島高校の出身で、個人、団体ともにインターハイ出場経験はあるが、いったんは受験勉強のため、新体操からは遠ざかっていたという。それでも、ベーシックな動きの美しさは、小松島高校らしく、のびしろを感じさせる選手だ。

来年2名以上の新入生がいれば、念願の団体復活も見えてくる中京大学。

個人個人の成績を求める気持ちももちろんあるだろうが、それ以上に、「中京大学の男子新体操」を守り、再び発展させるためにも、今年度、今いる選手たちの活躍におおいに期待したい。

PHOTO & TEXT by Keiko SHIINA