フェアリージャパンPOLA、凱旋演技披露!~CS第3戦~

4月27日に行われたコントロールシリーズ第3戦において、フェアリージャパンPOLAの演技披露が行われた。

今シーズンになってから、ワールドカップポルトガル大会のボール&リボンで種目別優勝。続くイタリア大会でも同種目で種目別3位という快進撃が続いているフェアリージャパンPOLAは、今回のコントロールシリーズでもすばらしい演技を見せた。

1種目目のクラブ10では、わずかに落下もあったが、新たにメンバー入りした横田葵子も、はつらつとした動きを見せ、すっかりチームに溶け込んでいた。

クラブ10は、勢いのある曲で、スピード感やエネルギーに満ちた作品は、現在のメンバーたちの個性にもよく合っているように感じた。

 

しかし。

圧巻だったのは、ワールドカップで金、銅2つのメダルを獲得したリボン&ボールだった。

ワールドカップ目前になっての曲変更。それも、今までのフェアリージャパンPOLAにはなかったスローなボーカル曲でミスマッチとも思われた。

なにしろボーカルは、往年のスター・フランク・シナトラだ。まだ10代の選手も多いフェアリーたちにとっては、フランク・シナトラなんて「歴史上の人物」でしかないだろう。

そのシナトラの曲が、果たして若い彼女たちに合っていたか? というと、正直、Youtubeの動画で見たときは、「もう一歩」という印象を受けた。

もっと踊りこんでいけば違ってくるのかもしれないが、やはり曲との乖離は感じられるような気がしたのだ。

ただ、スローな曲だけに、とてもていねいに演技しているのはわかった。

「もっと踊りこめば、もしかして大化けするかも?」、ポルトガル大会での動画を見たときには、そう感じた。

ところが、あれから1か月も経っていないというのに、この日、フェアリージャパンPOLAが見せた演技は、あのミスマッチにも思われた曲がぴたっとはまっていた。曲がスローな分、ここまで培ってきたこのチームの表現力が開花したように見えた。

 

今回のメンバーでは、最年長が松原梨恵だと思うが、それでも今年、成人式を迎えたばかり。あとはほとんどが10代という若いチームだ。

それでも、この曲で踊り上げる彼女たちには、ほのかな色気もあり、アンニュイな雰囲気もまとっていた。

今まで見てきたフェアリージャパンPOLAとは明らかに色合いの違う演技だったが、まさに今までにない魅力を見せる作品、になっていた。

ロシアでの長期合宿、ロシア人コーチによる作品。

純粋なメイドインジャパンではないフェアリージャパンPOLAの今までの作品は、ときに、日本人の感覚ではよさがわかりにくいこともあった。

しかし、今回の作品には、日本人の感覚では、「ありえない選曲」でも、正解なことがあるのだと思い知らされた。

 

日本を飛び出し、新体操強国・ロシアの懐に飛び込み、じわじわとつけてきたフェアリージャパンPOLAの「国際競争力」は、いよいよ本物になってきたようだ。

太鼓持ちでもなんでもなく。

夜明けは近い、のかもしれない。

 

PHOTO by Yuki SUENAGA    TEXT by Keiko SHIINA