2013東京国体、開幕直前! ~東京選抜チームレポート②

実際、東京チームの演技は、たしかに「かっこよかった」!

そして、「セクシー」だった。

練習している姿は、むしろ年齢よりも幼いくらいの印象の選手たちだが、

演技に入れば、そこは女優である。五明コーチのいう「なまめかしさ」を

なかなか表現できていると感じた。

しかし、そのセクシーさが前面に出ているのは、演技冒頭だけで

あとは、とにかくスピード感! そして、どきどきするようなスリリングな投げ。

いわゆる「五明ワールド」全開の演技に、見入ってしまった。

それでいて、ダンスの先生も招いて作り上げたというダンス部分は、かなりホンモノのダンス!

という感じだ。新体操の演技の中に、「ステップも入れました」「ダンスっぽい動きもやってます」

というのではない。いい意味で、「これはダンスじゃないのか?」と思う動きが随所にある。

それもそのはず。

この曲を使って、いったんはダンスの振り付けをしてもらったのだという。

そして、その振付の中から使えるもの、生かせるものを残していく、そんなやり方もして

作り上げた作品なのだ。

だから、だろうか。

たしかに、このチームの表情は、見事に曲にマッチしているし、振り幅が大きい。

セクシーにも見える女性的な表情から、獣のように獰猛な表情、さらにキュートさも!

曲に合わせ、振りに合わせてくるくる変わる彼女達の表情こそは、たしかにこの作品一番の

魅力と言えるかもしれない。

いや、それ以上に、やはり凝りに凝った「同時投げ」も見せ場だろう。

笠井の6本投げは、6本のクラブが同時に宙に舞い、それを2本ずつ3人の選手がキャッチするのだが、

その3人のうちの1人は、投げた笠井自身という忙しさだ。キャッチするほうが2本ずつ取るのだから

投げる側の正確性もより求められる。

この6本投げのあとは、東京チームの真骨頂を見せるダンスパートになるが、そのあとには

操作の連続性で見せる部分がやってくる。

そして、とどめを刺すように高浦の5本投げに入るのだが、このへんの息をもつかせぬめまぐるしさは

見ている側の心拍数を十分にあげてくれる。

後半での連続フェッテ、パンシェターンと、身体能力の高さもしっかりと見せて、

クライマックスでは、ジャンプ前転の連続、そして交差だ。

ラストは、またダンス的な動きをしっかりと見せ、五明コーチのいう

「かっこよくて、あかぬけた」演技は幕を閉じる。

この日は、前日が練習の休みだったとのことで、監督とコーチからは

「せっかくあがってきていたものが出せていない」と手厳しい指摘を受けていたが、

休み前の状態を見ていない私には、彼女たちの演技は十分、素晴らしく見えた。

あとは、いかに本番でミスをしないか、ではあるのだろうが。

ミスなく、または、ミスを最低限に抑えて演じ切ることができれば、勝負はできるんじゃないか。

そんな印象はもった。

曽我部監督に、今回の東京選抜チームの特徴、そして、国体への抱負を聞いてみると、

「多分、このチームが他のチームと違っているのは、踊りや表現の部分かと思います。

そこは、このチームの強みなので、しっかり見せたいですね。

交換など技術的な面も、かなりよくなってきているので、国体本番では、練習してきたことを

ちゃんと出してくれれば、と思っています。」

とのことだった。

 

チーム結成からの期間の短さなど、例年の開催地チームとは違う苦労も多かった

東京選抜チームだが、今のメンバーの良さは、とにかく「明るいこと」だと

曽我部監督も五明コーチも口をそろえて言う。

「明るく、元気で前向きな子たちで、がっつり怒っても立ち直りも早い!」

 

それは、練習ぶりを見ていても感じられた。

一生懸命さは、もちろんある。地元開催のプレッシャーも感じているに違いない。

しかし、このチームにはいつも笑顔があり、お互いに声をかけあい、励まし合う空気があった。

大会での実績がほとんどないまま本番を迎えることへの不安もあるだろう。

それでも、いつもの「明るさと元気さ」で、本番で力を出し切ってくれることを期待したい。

団体演技本番まで、あと2日。

がんばれ、TEAM  TOKYO!

 

【2013東京国体・東京選抜チーム】

選手:阿部麻由・高浦涼名・笠井菜々子・安藤彩音・岩元南美・荒川碧夏・小嶋華子・木村涼香

監督:曽我部美佳  コーチ:五明みさ子

 

PHOTO  by  Ayako SHIMIZU   TEXT  by  Keiko SHIINA