田中涼介選手(青森大学)20歳の誕生日に寄せて

すでに多くの人に周知の事実かとは思うが、今年の東日本インカレで2位、全日本インカレでも優勝候補と目されていた田中涼介選手(青森大学2年)が脊椎損傷という大きな怪我を負った。

東日本インカレから全日本インカレに向けて、演技に磨きをかけているさなかでの悲劇だった。

田中選手の出身クラブである華舞翔新体操倶楽部が主管となって、これからの彼の治療、リハビリを応援していこうという「田中涼介復活応援プロジェクト」という取り組みもすでに行われているので、こちらをぜひ参照していただき、それぞれができる範囲での応援をしてもらえればと思う。

 

19歳のときに、大怪我を負った田中選手だが、じつは今日が20歳の誕生日だそうだ。

華舞翔新体操倶楽部のInstagramに心温まる「誕生日おめでとう」動画が公開されていた。

※ ↓   「誕生日おめでとう」動画はこちらから。

https://www.instagram.com/reel/CjAApLlggvC/?igshid=YmMyMTA2M2Y%3D

思えば、田中涼介という選手のことは、小学校3年生のときから知っている。

キッズでもジュニアでも活躍しており、当時、飛ぶ鳥を落とす勢いだった華舞翔新体操倶楽部所属ということもあり、「いずれは日本のトップを争うだろう選手」という認識はかなり前からあった。

▼小学3年生

▼小学4年生

▼小学5年生

▼小学6年生

彼にとっては最後の全日本ジュニアだった2017年の全日本ジュニアでは、惜しくも準優勝で終わった。

青森山田高校に進学すると、1年生ながらユースチャンピオンシップで2位。

高校2年生でのインターハイでは4位。同世代のトップ選手であることは疑う余地もないが、なかなか頂点には立てていなかった。

それでも、私はその惜敗を「惜しい」とか「(勝てなくて)かわいそう」と思ったことがなかった。

いつかは必ず大きな花を咲かせる選手だと確信していたからだ。

彼にとっては、「なぜ勝てなかったのか!」という悔しい思いも、先で大成するための大きな財産だ、そう信じていた。

▼中学1年生

▼中学2年生

▼中学3年生

高校3年生のときには、コロナ禍によるインターハイ中止という憂き目にもあった。どんなに悔しかっただろうと思うが、そんなやりきれない思いもすべて彼はエネルギーに変えてくれるに違いないと思った。そんな芯の強さを感じさせるのが田中涼介選手だった。

▼高校1年生

▼高校2年生

▼高校3年生

今年の東日本インカレでの2位もそうだ。

本人は勝ちたかったかもしれないが、まだ大学2年生だ。この悔しさもきっと次に繋がる! そう思っていた。

▼大学1年生

▼大学2年生

東日本インカレの後、全日本インカレに向けての練習での演技動画も以下のチャンネルで公開されている。

https://www.youtube.com/watch?v=KnA7dXU0oiw&t=1s

この演技を、動画ではなく大会で見られなかったことは本当に残念でたまらないが、この苦難さえも彼ならばきっと乗り越えてくれる、と思わずにはいられない。

軽々しく「頑張って!」なんてとても言えない。

そんな状況に彼がいることはわかっている。

それでも今日は彼の20歳の誕生日だと知ったから、その20年間の半分以上を新体操という場で彼を見続けてきた者として、「おめでとう」と言いたくて、そしてこれからも見守り、応援し続けさせてほしいという気持ちを伝えたくて、この写真盛りだくさんの記事をアップする。

頑張ってほしいけれど、でも、頑張りすぎないでもほしい。時には弱音を吐いてもいいし、さぼってもいいと思う。

一進一退したっていいから、少しずつ前へ。焦らずに進んでほしい。

みんな待っているから。ずっと気長に待っているから。

PHOTO:Ayako SHIMIZU/naoko/Keiko SHIINA      TEXT:Keiko SHIIINA <写真提供:日本ビデオアルバム協会>