「新体操パフォーマンスチーム」team ECRiNがプロモーション動画公開!

日本の正月といえば「箱根駅伝」だが、じつは元日に開催される「ニューイヤー駅伝」の面白さは、箱根をも超えると近年思っている。

箱根駅伝はいわば「東日本インカレ」だ。大学4年間という限られた時期にしか出られないため、様々なドラマがある。

だが、陸上に懸けているのは東日本の大学の選手たちだけではないし、高校卒業後すぐに実業団で頑張るという道を選ぶ選手だっている。

そんな選手たちが再び、実業団であいまみえる「ニューイヤー駅伝」で、箱根駅伝には出ていなくても着実に力をつけてきた24~26歳あたりの選手たちを見ると、成長の道のりはひとつではないと感じるし、感動する。

そして、羨ましくなる。

新体操も、もっと多くの選手たちが22歳を過ぎても続けてくれないものだろうか。

仮に競技成績は大学生のときがピークだったとしても(そうではない可能性だって十分にあるが)、ガチガチに競技をやっている時期を過ぎ、年齢も重ねたからこそ見せられるものは間違いなくあるはずだと、そう思うのだ。

ニューイヤー駅伝で活躍している選手の中には、箱根駅伝とは無縁だった選手も、箱根には悔しい思い出しかない選手もいる。それでも、社会人になっても陸上を続けてきたからこそ「ニューイヤー駅伝」という場にたどりつき、そこで栄光を勝ち取ることだってあるのだ。

2021年の全日本選手権では、男子個人総合は、10年ぶりに社会人選手の堀孝輔選手(高田RG)が優勝した。大学生たちと比べれば、練習時間は決して多くはなかったはずだが、大学生のころの堀選手とはひと味違う円熟味のある演技を見せ、勝ったのだ。

男子も女子も、もっとこんなことが増えるといいのに、と思わずにいられない。

そんな時に、とても嬉しいニュースが飛び込んできた。

「日本初の新体操パフォーマンスチーム」team ECRiNが初のプロモーションムービーを制作、公開したというのだ。

team ECRiNについては、昨年一度、記事にしたことがある。

※2021年9月にGymloveに掲載した記事

http://gymlove.net/rgl/topics/ob/2021/09/24/post-686/

このメンバーたちが今回作ったムービーのタイトルは、「roots of ours」

「起源・根っこ・心のふるさと」という意味をもつ「root」という言葉に、自分たちに共通するルーツは新体操だ! という思いが込められている。

そして、これまで様々な世界で生きてきて、様々な道を歩んできたみんながここでまた出会えた、そして、この先にもたくさんの道を自分たちで切り拓いていく、という彼女たちの決意が、この動画からは伝わってくる。

※  ↓   「roots of ours」は、こちらで!

https://www.instagram.com/p/CYL-bUMKBT_/

この動画、正直、予想以上に素晴らしかった!

競技を引退してからはそれなりの年数が経っているはずだが、身体能力や技術に衰えが見えないのはもちろんのこと、「競技」の中ではなかなか見せきれない「表現」の面では、真骨頂を見せてくれる。「roots of ours」というタイトルが示すストーリーもしっかり伝わってくる。これはぜひ多くの人に見てほしい動画だ。

「roots of ours」は2022年1月1日に公開されたが、その前の1週間、一人一人のパフォーマーのストーリーや予告動画も公開されていた。

※予告動画(同じインスタアカウントに個々のストーリーも公開されているので、他の動画もぜひチェック!)

https://www.instagram.com/p/CYJQ9ovKxpZ/

いよいよここから! 満を持して活動を広げていくのだろうteam ECRiN。

新体操選手たちのセカンドステージの可能性を広げていくためにも、彼女たちの活動にはおおいに期待したい。

TEXT:Keiko SHIINA      <写真提供:team ECRiN>