岡久留実氏が遺したもの

DSC_8673.jpgDSC_0527 (1).jpeg3C2A3077.JPGDSC_0413_2.jpegDSC_0185.jpeg

イオンのヘッドコーチであり、日本体操協会審判委員会新体操本部長であった岡久留実氏が2月12日、亡くなった。

享年55歳の早すぎる死だった。

2016年は、リオ五輪の個人総合に、皆川夏穂選手が出場したほか、全日本ジュニアでイオンが個人TOP3を独占し、団体でも初優勝。さらに全日本選手権でも個人TOP3をイオンが独占。日本の新体操界はイオンに征服されたかのような1年だった。

しかし、それも。

今となっては「よかった」と思う。

岡氏ほどの人ならば、「もっと強く、もっと美しく」と、次のことを考えていただろう。

やり残したことがなかったはずはない。

それでも、「ここまできた」と思うことはできた2016年ではなかったか、そう思えるから。

岡氏が育て、遺した美しい選手たち、そして、選手を経て指導者になった人たち。

みんな岡氏の遺産だ。そして、日本の新体操界の財産だ。

それだけではない。

日本の新体操を世界に近づけていくのだ、という執念にも似た信念、姿勢。

それこそが、岡氏が日本の新体操界に刻み付けたものだと言えるのではないだろうか。

 

彼女の抜けた穴は大きすぎる。が、それを埋めるべく、選手たちも関係者も。

よりいっそう精進するしかない。

それが、岡氏に対するなによりの供養だろう。

しかし、今はただ冥福を祈りたい。

 

TEXT:Keiko SHIINA     PHOTO:Ayako SHIMIZU/Yuu MATSUDA/Yuki SUENAGA