萱が平行棒金メダル、前野が鉄棒銀メダルを獲得!~ハンガリー国際決勝後半

萱和磨(順天堂大)、前野風哉(鹿屋体育大学)。

白井健三(日体大)や、今回の世界選手権代表入りを決めた谷川航(順天堂大)とは同級生。96年組の2人がハンガリー国際で気を吐いた。

決勝前半では、萱が得意のあん馬で金メダル獲得。前野もゆかで金メダル、あん馬も銀メダルと大活躍。

その勢いのまま、決勝後半でも、萱が平行棒で金メダル、前野は鉄棒で銀メダルを獲得。

萱と前野合わせて5つのメダルを日本へ持ち帰った。

とくに前野は出場した3種目すべてでメダル獲得という安定感を発揮してみせた。

今年は、世界選手権の代表候補にも入ることができず、悔しい思いを噛みしめただろう2人のこの活躍は、

今年惜しくも世界選手権代表の座を逃した代表候補選手たちが出場する9月16日からのフランス国際に向けてもいい流れを作ったと言えるだろう。

さらには、10月2日からモントリオールで行われる世界体操選手権の日本代表選手たちにとってもおおいに刺激になるに違いない。

日本国内には、こうして虎視眈々と代表の座を狙っている力をもった選手たちがいる。それもまだまだ伸び盛りだ。

ハンガリー国際の結果を見て、そんな頼もしさを感じることができた。

 

TEXT:Keiko SHIINA      PHOTO:Yuki SUENAGA(※2016年国内大会のもの)