ユニバーシアード団体終了!~男子1位、女子2位

7月4日から韓国・光州で行われているユニバーシアードの体操競技の団体競技で日本は、男子が1位、女子が2位という素晴らしい結果をおさめ、「体操ニッポン」の力を示した。
 
 
●男子団体結果
 
 
 
男子は、1日目のゆかで早坂尚人が種目別1位、野々村笙吾も4位というロケットスタート。続くあん馬でも、早坂3位、野々村4位。海外勢に有力選手の多いつり輪でも、野々村が7位、神本雄也が8位と種目別決勝に残る健闘を見せ、前半種目終了時点で、2位のウクライナに3.550の差をつけての首位。
2日目の後半種目は、1種目目の跳馬でやや得点が伸びず6種目中、この跳馬だけが誰も種目別決勝に進出できなかった。しかし、残る平行棒、鉄棒は日本の得意な種目であり、2位以下を再び突き放せるだろうと思われた。
ところが、平行棒では、今チームのトップ2である早坂、野々村にミスが出てしまい、一瞬ひやりとしたが、平行棒では日本でもトップレベルの神本が15.550、1日目の3種目では個人総合5位にあたる得点を得ている吉岡知紘も15.100をマークしてしっかりカバー。日本のチーム力を見せつけた。
最終種目・鉄棒でも、早坂はやや演技に乱れがあり、点が伸びなかったが、野々村が15.350で予選鉄棒トップとなる得点をマーク。神本、吉岡も手堅くまとめチーム得点を、266.00とした。
各種目に4人が出場し、その中でのトップ3の点数が生きる5-4-3制による種目別のチーム得点では、ゆか、あん馬、鉄棒で1位を獲得。つり輪、平行棒が2位、跳馬が3位で総合1位となった。
 
個人では、野々村笙吾が2位、早坂尚人3位で予選通過し、6日の個人総合決勝に出場する。
 
 
●女子団体結果
 
 
1日目の暫定順位は3位だった女子だが、2日目の後半種目で猛チャージを見せ、見事2位に順位を上げた。
2日目は、ゆかスタートとなった日本だが、このゆかで好演技が続く、寺本明日香が13.700で4位、笹田夏実が13.500で7位、井上和佳奈も13.350と3人が13点台にのせ、ゆかのチーム得点で2位となる。
これで勢いづいた日本は、最終種目の平均台で、美濃部ゆうが13.800、笹田14.250という高得点をマークし、平均台ではチーム得点でトップに立った。
1日目に得意の段違い平行棒でミスが続き、点数を稼ぎきれず、不安含みのスタートとなったが、その危機感がいい形で2日目に影響したかのような素晴らしい追い上げだった。首位のロシアとはチーム得点で3点の差はついてしまっているが、1日目には2位だった韓国を逆転し、2点差をつけての2位という結果は十分に評価できるだろう。
 
個人では、寺本明日香が4位、笹田夏実が5位で予選通過し、6日の個人総合決勝に出場する。
 
PHOTO:Yuki SUENAGA/Yuu MATSUDA     TEXT:Keiko SHIINA ※写真は国内大会のものです。