女子団体、銅メダル!~第17回アジア競技大会

男子団体の金メダルに続き、女子団体も銅メダルを獲得した。それも、2位の北朝鮮とはわずか0.3差という限りなく銀に近い銅メダルだった。

 

今大会では、とくに高校生たちののびやかな演技が光った。

個人総合でも予選4位と日本チームでトップの成績で通過したのが今年度インターハイチャンピオンの石倉あづみだ。

どの種目でも、安定した演技を見せ、とくに得意の段違い平行棒と平均台では、きびきびとした動きが気持ちよかった。アジア大会という大きな舞台で存分に実力を発揮し、23日に行われる個人総合と種目別決勝の平均台に出場を決めた。

 

■石倉あづみ(個人総合予選4位/平均台5位14.000)

 

インターハイでは4位だった山本も、4種目すべていい実施で、終始笑顔のこぼれる充実した大会となった。予選7位となった個人総合、得意の離れ技をびしびし決めた段違い平行棒でも種目別決勝進出が決まった。

■山本優理子(個人総合予選7位/段違い平行棒6位13.750)

 

躍動する高校生に対して、ゆかで大学生ならではの成熟した演技を見せたのが佐藤だ。顔の表情から細かい動きまでしっかり音に合わせた表現力豊かな演技は、アピール度も満点で、種目別決勝に残った。

■佐藤亜希穂(個人総合予選10位/ゆか7位13.250)

 

故障明けから短期間で競技復帰し、この大会に間に合わせてきた湯元も、ゆかでは大きなミスが出たが、ほか3種目はミスを最小限にとどめ、個人総合12位にくいこむ健闘を見せた。

■湯元さくら(個人総合予選12位)

 

インターハイ3位の本田も、出場した2種目でパーフェクトといえる演技を見せた。パワフルでスピード感のある演技は、迫力十分で、2種目とも種目別決勝に進出を決めた。

■本田美波(段違い平行棒8位13.700/平均台10位13.450)

 

得意のゆかと跳馬に出場した永井だが、ゆかでは最後のタンブリングで転倒し、場外という大きなミスが出てしまった。しかし、直後の跳馬では気落ちすることなく、「ユルチェンコ2回ひねり」に挑戦。着地が乱れ、減点はついたが永井らしい力強い跳躍を見せた。

■永井美津穂(跳馬14.200)

 

PHOTO:Yuki SUENAGA / Naoto AKASAKA(写真は国内大会のもの)    TEXT:Keiko SHIINA