男子団体、金メダルを獲得!~第17回アジア競技大会

※23日14:30~ 男子個人総合 ライブスコアはこちら ↓

http://incheon2014ag.org/Sports/GA/Result?RSC=GAM024101&lang=en

 

待ちに待った、素晴らしい金メダルだった。

かつての日本は、平行棒、鉄棒は強いが、正ローテ(ゆかから始まり鉄棒で終わるローテーション)では前半になるゆか、あん馬、つり輪がウィークポイントだった。

前半種目でおくれをとり、得意の平行棒、鉄棒で追い上げるというのが、以前の日本のパターンだったが、「団体金メダル」を命題とする日本男子は、苦手としていた種目の強化に努めてきた。

その結果、昨年の世界選手権での白井健三のゆか金、亀山耕平のあん馬金につながったとも言える。

そして、今回のアジア競技大会。

 

日本は、1種目目のゆかで59.750(5人が演技して上位4人の合計得点)で中国と同点1位。2種目目のあん馬でも59.250の1位、つり輪も59.250の1位と、前半3種目すべてでトップに立った。

 

後半種目では、跳馬59.350で2位、平行棒59.925で4位、そして最終種目の鉄棒では57.950で1位。跳馬1位、平行棒2位と激しい追い上げで中国をかわした韓国に、やや差を詰められた局面もあったが、最後は鉄棒で引き離し、4.600の大差をつけての快勝だった。

 

今回の日本チームの強みは、そのバランスの良さだ。6種目すべてにエントリーした神本雄也、山本雅賢、齊藤優佑の3人は、個人総合予選も1~3位を独占。山本、齊藤は全種目14点台にまとめ、神本はあん馬だけミスがあり、13点台にとどまったが、平行棒では15.925という素晴らしい得点で巻き返し、個人総合予選1位通過となった。

長谷川智将は、得意のあん馬で15.500をたたき出し、種目別1位。白井勝太郎も、ゆか15.450で種目別1位、跳馬でも15.050で種目別5位。武田一志は、つり輪15.150で種目別4位と、すべての選手が得意種目で高い得点をマークし、「自分の仕事」をしっかりとやり切った。

 

その結果が、6人全員が種目別決勝に進出という、最高の形となった。

23日には、神本雄也、山本雅賢が出場する個人総合、25日には種目別決勝に6人全員が出場する。アジア大会では初となる「団体金」という最高のスタートをきった体操男子の快進撃に期待したい。

 

●神本雄也(個人総合予選1位/平行棒1位15.925 /ゆか4位14.975/つり輪8位14.750 

 

●山本雅賢(個人総合予選2位/あん馬5位14.800/鉄棒3位14.850

 

●齊藤優佑(個人総合予選3位/鉄棒4位14.850)

 

●白井勝太郎(ゆか1位15.450/跳馬5位15.050)

 

●長谷川智将(あん馬1位15.500)

 

●武田一志(つり輪4位15.150)

 

PHOTO:Yuki SUENAGA (写真は国内大会のもの)   TEXT:Keiko SHIINA