2014コトブス国際、日本勢健闘!

2014年3月13~16日にドイツで行われた「コトブス国際」で、日本から出場した亀山耕平(徳洲会体操クラブ)があん馬、山室光史(コナミ)がつり輪、植松鉱治(コナミ)が平行棒で、決勝進出しそれぞれメダルを獲得した。

 

●亀山耕平(あん馬:2位)

亀山は、予選では15.566(D6.6+E8.966)という高得点で、1位通過のBELKI Krisztian(ハンガリー)にわずか0.34差の2位につけた。

予選でのE得点8.966は、BELKIの8.800をも上回り、出場42選手中の最高得点。亀山のあん馬の「美しさ」が改めて認められた証といえるだろう。

決勝では、ややE得点をおとし、14.900にとどまり、BERKIには及ばなかったが、堂々の銀メダルとなった。

 

●山室光史(つり輪:3位)

予選得点15.000(D6.6+E8.400)は、全体の6位。E得点がやや伸びず、首位とは0.766差での予選通過となった。

しかし、決勝ではきっちり修正し、E得点を8.850まであげ、「つり輪の山室」の面目躍如。

15.450でBALANDIN Aleksandr(ロシア)と同点3位で銅メダルを獲得した。

 

●植松鉱治(平行棒:優勝)

もっともサプライズで、もっと嬉しかったのは、この植松の平行棒での金メダルだろう。「植松といえば鉄棒」という印象が強く(なんと手持ちの写真も鉄棒のばかりだった)、l今大会でも鉄棒でのメダルは期待されていた。しかし、鉄棒は予選で「少しのもたつき」があったためE得点が伸びず、14.233(D6.7+E7.533)の12位でまさかの予選落ち。得点15.066(D6.5+E8.566)の5位で決勝に残っていた平行棒にすべてを懸ける展開になってしまったが、それが幸いしたのか? 植松の決勝での鉄棒は、15.550(D6.7+E8.850)と予選よりも得点をぐっと伸ばし、15.500のBAINES Frank Alasdair(ドイツ)を振りきり、嬉しい金メダルとなった。

 

今年の世界選手権では、悲願の「団体での金メダル」を目指す日本男子にとっては、先日の野々村笙吾が準優勝となったアメリカンカップに続き、このコトブス国際も幸先のいい大会となったと言えるのではないだろうか。

 

TEXT by Keiko SHIINA   PHOTO by Yoshinori SAKAKIBARA /Tatsuya OTSUKA (※写真は、昨年の国内大会のもの。)